学生時代の“いじめ問題”で韓国でのプレーが困難になり、ギリシャの女子プロバレーボールに進出したイ・ダヨン(25、PAOKテッサロニキ)が、デビュー戦から大活躍を広げた。
イ・ダヨンは10月21日(日本時間)、ギリシャのテッサロニキPAOKスポーツアリーナで行われたA1リーグのオリンピアコスとのホームゲームに、レギュラーセッターとして出場した。
彼女は、2018-2019シーズンに韓国Vリーグの現代建設ヒルステートで一緒にプレーしたミラグロス・カラー(登録名マヤ)や、新たに出会ったEvangelia Mertekiらと息の合った姿を見せ、チームのセットスコア3-0(25-16、25-20、25-21)の完封勝利を牽引した。カラーは22得点、Mertekiは12得点を記録した。イ・ダヨンは攻撃を導くだけでなく、ブロックで3得点を記録した。
試合後、イ・ダヨンはMertekiと共に“顕著選手”に選ばれた。
彼女は球団公式YouTubeチャンネルとのインタビューで、「勝利することができてうれしい。チームのメンバーがたくさん助けてくれて勝つことができた」と語った。この日、一部の観客が韓国国旗を持って応援してくれるなど、自分を歓迎してくれたことについて「ファンの応援で力が出た。そのおかげで勝てた」と述べた。特に「攻撃陣とリベロがよくやってくれた」と、仲間を褒め称えた。
同チームに所属する“双子の姉”イ・ジェヨンは同日、外国人選手の出場制限(3人)とかみ合って出場しなかった。
なおイ・ジェヨンは6万ユーロ(約800万円)、イ・ダヨンは3万5000ユーロ(約460万円)でPAOKと契約した。韓国時代はイ・ジェヨンが6億ウォン(約6000万円)、イ・ダヨンが4億ウォン(約4000万円)を受け取っていたことから、極めて少ない額での契約となっている。
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