攻撃陣のアップグレードに成功したシリア代表を韓国代表がホームで迎え撃つ。
10月7日に安山(アンサン)ワースタジアムで行われる2022年カタールW杯アジア最終予選グループA第3戦では韓国とシリアが対戦する。
シリアは最新のFIFAランキングで81位としており、同36位の韓国にとっては格下とも言える。通算対戦成績でも4勝3分1敗と韓国が勝ち越していて、特に2000年代以降は3勝3分と無敗。
前回の2018年ロシアW杯アジア最終予選で同組に入った際は韓国が1勝1分で勝ち越した。ただ、中立地マレーシア開催の試合はスコアレスドローで、韓国ホームの試合では1ゴールしか決められなかった。
全8試合の対戦を振り返っても、韓国が2ゴール以上決めた試合は2006年7月のアジアカップ予選と1978年7月のムルデカ大会の2試合しかない。
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決して侮ることのできない相手だ。シリアは中国と同居した2次予選グループAで7勝1敗を記録し、首位で最終予選進出を決めた。
総得点数は22ゴールで、1試合当たり2.75ゴール。2次予選と最終予選がまったくの別物であるとはいえ、攻撃力が弱いわけではない。
最終予選でも、アウェーで行われた初戦のイラン戦では0-1と敗れるも格上相手に引けを取らず、第2戦のUAE戦では拮抗した攻防戦を繰り広げた。シリアは2試合で17本のシュートを放ち、うち枠内3本を記録した。
シリアの警戒対象第1号はFWオマル・アッ=ソーマ(32、アル・アハリ)だ。
身長192センチの優れた体格を誇り、“シリアのズラタン・イブラヒモビッチ”という別名を持つストライカーは、9月の最終予選2試合を負傷で欠場したものの、今回は回復してチームに合流している。
今シーズンのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも、グループステージ5試合で4ゴール2アシストと活躍を見せた。
昨シーズンはリーグ24試合で12ゴール3アシストを記録。サウジアラビアリーグで過去3度得点王に輝くなど、高い得点能力には注意したい。そのほか、FWオマル・ハルビン(27、アル・ワフダ)とFWマフムード・アル=マワス(28、アル・ショルタ)もフィジカルと技術を兼ね備えたフォワードだ。
弱点がないわけではない。シリアの守備陣は裏への抜け出しに弱い面を見せた。イラン、UAEの2試合で喫した2失点のいずれも、DFラインの後方を狙われたことで生まれた。
韓国はFWソン・フンミン(29、トッテナム)やFWファン・ヒチャン(25、ウォルヴァーハンプトン)、FWイ・ドンジュン(24、蔚山現代)などスピードのあるサイドアタッカーを活用し、突破口を見出す必要がある。
韓国としてはホームで必ず勝ち点3を得たいアジア最終予選第3戦。シリアとの試合は午後8時キックオフ予定だ。
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