大谷翔平(27、ロサンゼルス・エンゼルス)は大記録を達成できるのだろうか。
大谷は9月27日(日本時間)、米カリフォルニア州アナハイムのエンゼル・スタジアムで行われたシアトル・マリナーズ戦で先発登板し、7イニングで112球を投げて5被安打10奪三振1失点に抑える好投を披露した。
しかし、大谷降板以降に4失点したエンゼルスは、打線の援護もなく1-5で敗れてしまった。これにより、大谷の10勝目達成も水の泡となった。
ここ最近の大谷は、10勝目を目前してことあるごとに達成できずにいる。今月4日のテキサス・レンジャーズ戦で9勝目を挙げた後、11日のヒューストン・アストロズ戦で今季2敗目を喫し、20日のオークランド・アスレチックス戦、27日のマリナーズ戦は勝敗がつかなかった。このため、未だ9勝のままだ。
大谷は現時点で9勝(2敗)、45本塁打を記録している。仮に大谷が10勝目を挙げられれば、1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりに先発投手として二桁勝利と二桁本塁打の記録を達成できる。投打が徹底して分かれた現代野球では珍しい記録が誕生する可能性がある。
チャンスはまだある。エンゼルスは現在まで156試合を行い、今後6試合を残している。来る10月4日、Tモバイル・パークで行われるマリナーズとのビジターゲームが今季最終戦だ。
通常、大谷は先発登板後に6日間の休息を取り、再び登板する。この場合、最終戦のマリナーズ戦には登板しない。
ただ、エンゼルスは現在アメリカン・リーグ西地区4位であり、ワイルドカード争いでも下位に沈んだ。現実的にポストシーズン進出の可能性がないため、大谷の個人記録達成のために登板日を調節する可能性がある。
もしくは、本塁打1位タイ(46本)のウラジミール・ゲレーロ・ジュニア(22、トロント・ブルージェイズ)、サルバドール・ペレス(31、カンザスシティ・ロイヤルズ)を1本差で追う大谷が、本塁打王争いに集中する可能性もある。
大谷は今シーズン、投手として9勝2敗の防御率3.18、打者として打率2.58、45本塁打、98打点、24盗塁を記録している。
投打兼業の“二刀流”でシーズン序盤から活躍を繰り広げた大谷だが、果たして新たな記録を生み出すことはできるのだろうか。
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