ファン・ソンホン監督が新たに率いるU-23韓国代表は9月27日、坡州(パジュ)のサッカー国家代表トレーニングセンターに35人の選手が集まり、新監督体制初となる練習をスタートさせた。
同日、ファン・ソンホン監督はオンラインで行われた記者会見に出席。
「(Kリーグ1・2部全)22チームの監督と電話をし、招集できる選手を調整した」とし、「絶えずコミュニケーションを取り、互いに協力して良い方法を見つけることが賢明な考えだ」と伝えた。
また、U-23韓国代表については「攻守の切り替えが早く、質のあるチームにしたい」と抱負を語った。
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U-23韓国代表は、10月25日からシンガポールで行われるU-23アジアカップ予選でフィリピン、東ティモール、シンガポールの順に対戦する。
以下、ファン・ソンホン監督との一問一答。
◇
―初練習を迎えた感想は。
久しぶりに坡州に入ったからかすべてが不慣れだ。ただ、変わったことはあまりないのですぐに適応できそうだ。今回は35人を招集したが、Kリーグが進行中であるため、招集などさまざまな問題があった。競争力のある選手の技量を確認してエントリーを決めなければならないため、短期間ではあるが確認のために集まってもらった。戦術というより、個々人の把握やコンディションのチェックに重点を置いて練習を進める予定だ。
―今回の期間に確認したいことはあるか。
コンディションだ。招集メンバーは試合への参加度が落ちている。10月に向けてコンディションをどれだけ維持できるか、現在まで試合感覚をどれほど維持しているかに焦点を合わせて進めようと思う。
―U-23アジアカップ予選まで残り1カ月だ。時間がないなかでどのような部分に焦点を合わせて準備するのか。
攻撃に比重を置くべきだろう。あらゆる状況から見たとき、我々が攻撃する頻度は高くなるはずだ。どれだけ早くゴールできるかに焦点を合わせ、練習と試合の準備をしなければならない。
―連休中にKリーグを観たと聞いているが、目立つ選手はいたのか。
新顔を発掘するというより、その部分は時間をおいて決定を下すべきだ。リストアップしておいた選手のコンディションと技量を確認する作業だ。数試合観たからと言って判断できる部分ではない。今後も引き続き綿密に観察し、リストアップすべきだと考えている。
―今後は主力選手の招集をめぐって各クラブやA代表と継続してコミュニケーションを取らなければならない。これまでプロで長く監督を務めてきたが、コミュニケーションについては。
頻繁に連絡を取り合うべきだと思う。今回も(Kリーグ1・2部全)22チームの監督と電話をし、招集できる選手を調整した。方法はない。絶えずコミュニケーションを取る必要がある。監督の苦労はよく知っているため、協力して良い方法を見つけることが賢明な考えのようだ。
―Kリーグのシーズン中に招集することは難しいと思うが。
降格もあり、上位下位のスプリット、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、プレーオフを狙うチームなど、かなり難しい部分が多い。考慮した部分だ。監督たちと話し合って活用できる選手を最大限確保し、その選手たちはトレーニングを通じて調整して大会を準備することが良い方法だと思う。
―コーチ陣の補強計画は。
すぐには難しい。すべてが急スピードで進んでいる状況であるため、すぐに完全にセットすることは難しい。今回の大会をしっかり戦い抜き、色々と検討して考えた後、選択しようと思う。
―ファン・ソンホン監督の考える代表チームのサッカー哲学は。
難しい。頭の中で考えていることは多いが、それをピッチ上で具現化することはまた異なる面だと思う。「これだ」と言うよりは時間をかけて悩むべきだ。どういったことが23歳の選手たちに合うかを判断しなければならない。ただ、スピード感がなければならないことは確かだ。
―プロチームで監督を務めていた際には「韓国はテンポのあるサッカーをしなければならない」と述べていた。そこに付け加える部分は。
良い成績を出すには質が必要だ。攻守のバランスや攻守の切り替えも同じで、11人が組織的に動く姿に期待している。代表チームの特性上、多くの時間を割くことができないのが悩みだが、そのような部分を上手く活用し、きめ細やかで攻守の切り替えが早いチームコンセプトを作り上げたい。
―(2012年ロンドン五輪で)U-23韓国代表を率いたホン・ミョンボ監督(現・蔚山現代指揮官)と蔚山で話を交わしたと聞いている。
経験者のホン監督の話を聞くことができた。有線上でも引き続き連絡を取っている。ホン監督だけでなく、キム・ハクボム監督やシン・テヨン監督とも通話をした。すべての意見を聞き入れて、本当に良い方向へ進むことができるというのを継続して議論しなければならない。ホン監督とはこれからも連絡を取り合い、良い方向、良い考えを聞いて判断する考えだ。
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