「昨シーズン(2020-2021シーズン)が僕のベストシーズンだったとは思わない。前進し続けるだけだ。僕は学び、自らを発展させ、勝利することを望んでいる。すべてを向上させようと努力している」
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2015年夏、バイエル・レバークーゼンからトッテナムに移籍した韓国代表FWソン・フンミン(29)は、今季で7シーズン目を迎える。上記のコメントは、彼がプレミアリーグの開幕に先立ちイギリスメディア『スカイ・スポーツ』との単独インタビューで明かしたものだ。
昨シーズンはアーセナルとの“ノース・ロンドン・ダービー”で驚きのビューティフルゴールを決めるなど、絶頂のパフォーマンスを発揮し続けたソン・フンミン。それでも「ベストシーズンだったとは思わない」と口にした言葉からは、彼のあくなき向上心が垣間見える。
実際、本人も「僕は負けることが嫌いだ。それが、僕がすべてを改善しようと努力する理由だ」とし、「毎日、自分の心構えを改善することが重要だと思っている」と伝えている。
ソン・フンミンは今夏にトッテナムとの契約を2025年まで延長した。仮に契約期間をまっとうすれば、彼はトッテナムで10年近くプレーすることになる。
「サッカーは決して何も約束できない。ほかの場所に移ることを望まなかった。だからトッテナムとサインした」と強調したソン・フンミンは、「トッテナムで10年、またそれ以上プレーすることができる。未来に何が起こるかはわからない。一日一日に焦点を合わせ、毎日、そして毎シーズンで発展しようと努力している。10年後の賛辞よりも心構えが重要だ」と伝えた。
ソン・フンミンの活躍を見ようと、トッテナムの試合は韓国のみならずアジア各国のファンからも注目されている。それだけに、ファンから寄せられる期待も大きいはずだ。
ただ、ソン・フンミン自身は「圧迫感は感じない。むしろ責任感を感じている」という。
「故郷とアジアにいる多くの人々が僕とプレミアリーグの選手を見守っているだけに、良い姿を見せたい。このことでプレッシャーを感じるかって?僕は自分の好きなことをしている。すべての瞬間を楽しまなければならない」と語るソン・フンミンは、「僕がサッカーを楽しんでいるから、人々も僕を好いてくれるのだろう。幸せだ。だから大きな責任感も持っている」と伝えた。
ソン・フンミンは16歳で欧州に渡った。ハンブルガーSVのユースに入団した後、同クラブのトップチームに昇格してキャリアをスタートさせた当時を振り返り、「ドイツに渡ったときの夢はプレミアリーグでプレーすることだった。僕はそれが難しいと感じていた。しかし、自分の夢が近づいていたから、克服しなければならなかった」と述べた。
そして、これまでの道のりを「苦しい時期だった」としつつも、「また16歳に戻ったとしても同じ決定を下すはずだ。それだけ選択と決定に自負心を持っている」と力を込めた。
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