本日(8月13日)スタートする「デユウィニアMBN女子オープン」から後半戦が幕を開ける2021シーズンの韓国女子ツアーでは、久しぶりに優勝を味わった選手、悲願の初優勝を経験した選手が数多くいる。
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まずは、4月に行われた今季開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」を制したイ・ソミ(22)。昨年10月の「2020 HUEN CARE女子オープン」で初優勝を飾った彼女は、その6か月後の同大会で通算2勝目を達成。新シーズンを誰よりも嬉しい気持ちでスタートさせた。
風が強く吹いた2大会で勝利したことで、“風の娘”という愛称もつけられたイ・ソミは、前半戦で優勝以外にトップ10以内4回を記録するなど、シーズン2勝目を着実に狙っている。
5月末の「第9回E-1チャリティーオープン」で優勝したチ・ハンソル(25)は、約3年6カ月ぶりに勝利を味わった。
2014年11月にプロ転向したチ・ハンソルは、2017年11月の「ADTキャップス・チャンピオンシップ2017」で初勝利を挙げて以降、長い間優勝から遠ざかるスランプに陥った。
ただ、今シーズンに入ってからは「第7回キョチョンハニー・レディースオープン」準優勝を皮切りに、「2021斗山マッチプレーチャンピオンシップ」3位と好調を維持。そして、「第9回E-1チャリティーオープン」で初日から最終日まで一度も首位を譲らないワイヤー・トゥ・ワイヤーでの優勝を果たし、復活を知らせた。
キム・ヘリム(31)も、新たなトロフィーを追加するために3年2カ月という歳月を黙々と待ち続けた。
「キョチョンハニー・レディースオープン」を3連覇(2016~2018年)して以降、優勝の流れが途絶えてしまったキム・ヘリムは、7月上旬に行われた「メッコール・モナパークオープンwith SBS Golf」で延長戦の末に悲願の優勝トロフィーを手にし、韓国女子ツアー通算7勝目を挙げた。
また、キム・ヘリムは同大会初日に“ノーキャディプレー”を宣言。自ら電動カートを押してラウンドを回ったことで、話題の主人公にもなった。
前半戦最後のチャンピオンとなったのはオ・ジヒョン(25)だ。2018シーズンの「済州三多水マスターズ」を最後に約3年間優勝から遠ざかったオ・ジヒョンは、偶然にも同大会で再び優勝を果たした。
今季の「済州三多水マスターズ」をワイヤー・トゥ・ワイヤーで制し、欠点のないプレーを披露したオ・ジヒョン。韓国女子ツアー通算8勝目の大台に上がり、今季賞金ランキングでも31位から6位にジャンプアップした。
“優勝”を目標に掲げてプロ生活を始める選手にとって、初めての優勝は一生の記憶に残る特別な思い出になるだろう。
今季前半戦には、そんな生涯初優勝を達成した“シンデレラ”が3人もいる。
まず、2021シーズンに初めてウィナースクラブに名を刻んだ主人公が、ツアー11年目のベテランであるクァク・ボミ(29)だ。2010年8月にプロに転向した彼女は、正規ツアー86大会目となる「第7回キョチョンハニー・レディースオープン」で初優勝を果たした。
今季は開幕戦含めた3大会連続で予選脱落を喫し、困難に直面していたクァク・ボミは、優勝というサプライズプレゼントを受け取ることになった。
昨季の正規ツアー賞金ランキングを60位で終えるなど、毎シーズンのシード権確保を心配していた彼女は、今後2年間はシード権の心配はしなくて良いと、涙声で喜んだ。
今季2度目の生涯初優勝の栄光はイム・ジニ(23)が手にした。
6月の「BCカード・ハンギョンレディースカップ2021」に出場したイム・ジニは、第3ラウンドまで自身が優勝者になるとは微塵も思っていなかった。ところが、最終ラウンドで6打を減らす驚異のショットを披露し、見事逆転優勝を収めた。
“57転58起”の挑戦の末に初勝利の感激を味わったイム・ジニ。優勝を通じて“無名選手”と言うレッテルを剥がし、シーズン最初の目標を達成した彼女は、後半戦では2番目の目標である“粘り強さ”を達成するため、絶えず努力を続けている。
「エバーコラーゲン・クイーンズクラウン2021」で優勝したチョン・イェソン(20)も“シンデレラ”に躍り出た。
チョン・イェソンは昨シーズン、賞金ランキングで60位のクァク・ボミとわずか60万ウォン(日本円=約6万円)の差で正規ツアーのシード権を失った。
それでも、シード順位戦を通じて再び正規ツアー入りを果たしたチョン・イェソンは、初優勝と言う痛快な巻き返しまで生み出し、人生逆転ストーリーの主人公に躍り出た。
ユ・ヘラン(20)に続き2人目となる2001年生まれの優勝者となったチョン・イェソンは、初めて経験する授賞式で優勝者に与えられるセプターと王冠、そしてマントを着用しながら、よりシンデレラのような女王の姿を披露したことで、ゴルフファンの注目を集めた。
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