全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが、韓国代表DFキム・ミンジェ(24)の欧州移籍で少なくない収入を期待している。
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中国スーパーリーグの北京国安を離れ、トルコ1部シュペル・リグの名門フェネルバフチェへの移籍を控えているキム・ミンジェ。すでにメディカルチェックやクラブ間の移籍交渉も終えた。大きな異変がない限り移籍は確定し、近いうちにも公式発表がある予定だ。
キム・ミンジェの移籍金は300万ユーロ(日本円=約3億8863万円)とされる。これまで移籍が噂されたチームとは1000万ユーロ(約13億円)以上の巨額が取り上げられていたことを考慮すれば多くない金額だ。
ただ、北京国安としては今年でキム・ミンジェとの契約が終了するだけに、何が何でも売却しなければならなかった。そのため、移籍金の水準も急減。結局、北京国安はキム・ミンジェ獲得のため全北現代に支払った600万ドル(約6億6200万円)に及ばない金額を回収するにとどまった。
キム・ミンジェの移籍が確定すれば、全北現代は移籍金300万ユーロの20%に当たる60万ユーロ(約6621万円)を手にすることになる。
全北現代は去る2019年、キム・ミンジェの移籍をめぐって北京国安と交渉する過程で、今後発生する移籍金の20%を受け取ることを決めた。いわゆるセルオン条項で、キム・ミンジェの欧州進出の可能性を期待して交渉した結果だった。
これに加えて、移籍金の1%程度に当たる連帯寄与金まで追加される。キム・ミンジェ移籍時に受け取った600万ドルに合わせると、選手1人を送っただけでおよそ70億ウォン(約7億円)を稼ぐことになる。
全北現代は元々、Kリーグの“巨商”として知られている。キム・ミンジェだけでなく、これまでもFWレオナルド(34、フリー)やFWエドゥー(39、引退)、DFクォン・ギョンウォン(30、城南FC)、FWロペス(30、上海海港)、FWキム・シンウク(33、上海申花)、MFソン・ジュンホ(29、山東泰山)らを売却するたびに、数十億ウォンの移籍院を受け取ってきた。
Kリーグ内では事実上発生していないレベルの収益を着実に確保してきたが、今回も簡単に期待外の収入を得ることができた形だ。全北現代の関係者も、「移籍が確定すればわかることだが、我々の立場としてはキム・ミンジェの移籍がありがたい」と語っている。
キム・ミンジェ同様、中国の上海海港に所属するロペスも、フェネルバフチェへの移籍が有力視されている。ただ、キム・ミンジェと違ってロペスは全北現代から移籍する際にセルオン条項が組まれなかったため、追加の移籍収入は発生しない。
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