中国スーパーリーグでプレーする韓国代表DFキム・ミンジェ(24、北京国安)にユベントス移籍の噂が浮上した。ポルトガルメディア『SICノティシアス』が5月31日(日本時間)に報じている。
同メディアによると、ユベントスとキム・ミンジェはすでに契約合意に至っており、契約期間は2025年6月まで。バイアウト条項は4500万ユーロ(約60億円)に設定されたという。
また、同メディアはキム・ミンジェが北京国安との契約を今年12月まで残していることから、ユベントスが同期間まで同じセリエAのサッスオーロにレンタル移籍でプレーさせるか、北京国安との契約が満了後、1月にフリーで加入させるかと、いずれかの可能性があることも伝えた。
キム・ミンジェは身長190センチの優れた体格を誇るセンターバックで、韓国代表でも守備陣の中心を担う選手だ。フィジカルやスピードのみならず1対1、さらにはビルドアップ能力にも優れることから、国内では“韓国のファン・ダイク”とも呼ばれている。
2017年に韓国Kリーグの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースでプロデビューすると、1年目から主力としてルーキーらしからぬ活躍を披露。在籍2シーズンでチームをリーグ2連覇に導くとともに、自身もヤングプレーヤー賞を受賞。2年連続で年間ベストイレブンにも選ばれた。その後、2019年1月に現在所属する北京国安へと移籍した。
代表での実績もある。2018年にはU-23韓国代表でジャカルタ・アジア大会に出場し、金メダル獲得で兵役免除の恩恵も受けた。2019年のE-1サッカー選手権では決勝戦で日本を下し、最優秀DFに選ばれている。
昨年いっぱいは新型コロナウイルス感染症の影響によるクラブの派遣拒否で代表から離れていたが、今月、2022年カタールW杯アジア2次予選を戦う韓国代表に約1年半ぶりの合流を果たしている。
キム・ミンジェは昨年夏にも欧州進出が伝えられた。当時は同国の先輩ソン・フンミン(28)が所属するトッテナムをはじめ、ラツィオやPSVアイントホーフェン、ポルトなど複数のクラブが候補に浮上したが、最終的に実現せずにいた。
ユベントスはつい最近にも、2020-2021シーズンにチームを率いたアンドレア・ピルロ監督を解任し、マッシミリアーノ・アッレグリ監督を再招へいしたばかりだ。果たして、キム・ミンジェはユベントス新体制の補強第1号として名乗りを上げるのだろうか。
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