8月7日、横浜スタジアムで行われた2020東京五輪・野球3位決定戦のドミニカ共和国戦で敗れ、4位に終わった野球韓国代表。韓国は日本との準決勝からアメリカ戦、そして今回のドミニカ戦まで3連敗を喫して、オリンピックを終えた。
最後の3試合のうち1試合でも勝利していればメダルが保障されたのに、メダルなしで帰国の飛行機に乗る。
ノーメダルに終わったことで、兵役免除の恩恵も得られなかった。
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今回の野球韓国代表ではチョ・サンウ(27)、パク・セウン(26)、キム・ヘソン(22)、カン・ベクホ(22)、ウォン・テイン(21)、イ・ウィリ(19)、キム・ジンウク(19)の7人がまだ兵役を終えておらず、対象者だった。
7人のうち最年上で年齢的に兵役問題が最も迫っていたのがチョ・サンウだ。
チョ・サンウは今回の五輪で6試合8イニング平均自責点1.13を記録。 9回を除いて最も難しい瞬間に登板し、8月5日のアメリカ戦を除いたすべての試合で任務を全うしたが、ノーメダルに終わったことで、兵役問題がいよいよ“待ったなし”となった。
これまでならアジア大会があった。
韓国野球は2010年広州アジア大会、2014年仁川アジア大会、2018年ジャカルタ・アジア大会などで金メダルを獲得。多くの選手が兵役免除の恩恵に授かった。
それだけにチョ・サンウや、ほかの選手たちは、2022年杭州アジア大会で金メダルを狙うことができると言いたいところでもあるが、韓国野球委員会(KBO)は2018年アジア大会以後、次期アジア大会から選手選抜方式に変化を与えることを予告している。
アジア大会の期間中はプロ野球のレギュラシーズンも中断なく行う計画らしい。つまり、若い選手たちで代表チームを構成し、アマチュア選手の比重が大きくなる可能性もあるということだ。そうなると年長者のチョ・サンウのアジア大会出場のチャンスも不透明になる。
だが、兵役免除の恩恵を得られなかったことで、今季が終われば国軍体育部隊である別名・尚武(サンム)に志願する
そのため、チョ・サンウは東京五輪でメダル獲得に失敗すれば尚武に入団する計画も準備していたという。
尚武とは国軍体育部隊の別名。はたして、チョ・サンウの決断はいかに。
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