マラソンは「夏季五輪の花」だ。2020年東京五輪でも男子マラソンがフィナーレを飾る。
【関連】“韓国から帰化”した日本代表の早川漣「韓国出身だからといって差別はない」
その男子マラソンに韓国から出場するのがオ・ジュハン(青陽郡庁)、シム・ジョンソプ(韓国電力)、アン・スルギ(SH)、チェ・ギョンソン(堤川市庁)である。
その中のひとり、オ・ジュハンはアフリカのケニア出身だ。本名はウィルソン・ロヤナエ・エルペ。ケニア・トゥルカナの小さな村で生まれた彼は、マラソン韓国代表チームのコーチであるオ・チャンソク氏の勧めで韓国への帰化を決心した。
帰化名もマラソンと関連がある。自らを発掘してくれたオ・コーチの姓を名乗り、「韓国のために走る」という意味で「走韓(ジュハン)」と名付けた。
オ・ジュハンは2016年リオデジャネイロ五輪を控えて特別帰化を申請したが霧散した。 しかし、2018年9月の特別帰化で韓国国籍を取得し、東京五輪出場権も獲得した。
しかし、彼を韓国マラソン界に導いたオ・チャンソク氏は今年5月この世を去った。オ・ジュハンの五輪出場を生前に見ることはついにはでききかなった。 オ·ジュハンは、韓国の父を失った悲しみを乗り越え、五輪メダルを目指して走る。
オ・ジュハンの個人最高記録は2時間5分13秒(2016年·ソウル国際マラソン)だ。 00年、李鳳柱(イ・ボンジュ)が立てた韓国新記録の2時間7分20秒を上回る記録だ。 韓国陸上界がオ・ジュハンに注目する理由だ。
オ・ジュハンはケニアの高山地帯で体を作った後、最近マラソン競技が開かれる日本の札幌に移動した。 オ・ジュハンとともに練習するシム・ジョンソプも、東京五輪に期待を寄せている。 今年4月、韓国代表選抜大会で2時間11分24秒で五輪基準記録を通過した。
韓国男子マラソンは1992年バルセロナ五輪のファン・ヨンジョ(金メダル)、1996年アトランタ五輪のイ・ボンジュ(銀メダル)以後、下り坂にある。
オ・ジュハン、シム・ジョンソプが韓国マラソンの中興のため、8月8日、力強く走る予定だ。 今大会には2時間台の壁を破った世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(ケニア、1時間59分40秒)もマラソン2連覇に向けて走る。
前へ
次へ