U-24韓国代表率いるキム・ハクボム監督が、FWソン・フンミン(トッテナム)がオーバーエイジ枠に選ばれなかった理由を説明した。
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7月2日、東京五輪を控えるU-24韓国代表が坡州(パジュ)サッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)に招集された。
NFCには元ガンバ大阪FWファン・ウィジョ(28、ボルドー)、FWクォン・チャンフン(27、水原三星ブルーウィングス)、DFキム・ミンジェ(24、北京国安)らオーバーエイジ枠はもちろん、追加登録された4選手含む計22人が集まった。
同日、メディアの取材に応じたキム監督は「以前までは体力的な部分で勝ち抜けるかが重要だった。これからは“適合型トレーニング”だ。対戦相手も出ているので、ゲームコントロールや特定の選手のコントロール策に重点を置くつもりだ」と、今後の準備について語った。
今回、オーバーエイジ枠での東京五輪出場が期待されたソン・フンミンをキム監督はメンバーに選ばなかった。ソン・フンミンは自らトッテナムにU-24韓国代表派遣の許可を得たと伝えられていた。
キム監督はこのことを問われると、長い時間をかけて質問に答えた。
「ソン・フンミンにはありがたく申し訳ない」と口火を切ったキム監督は、「(ソン・フンミンは東京五輪出場の)意志を見せ、直接クラブに電話をして承諾を得た。招集を許してくれたトッテナムにも感謝している」と、トッテナムがソン・フンミンの招集を許可していたことを明かした。
続けて「実際、ソン・フンミンを選ぶことが最も簡単な選択だった」としつつも、「それでも選ばなかったのは、(ソン・フンミンは)我々が守り、愛してあげなければならない選手だからだ」という。
「私はソン・フンミンを尊敬しているし、好きな選手でもある。ただ、長い目で見て五輪代表の練習過程や試合日程を見れば、酷使させなければならない状況になりかねない。万が一ケガをしたからといって、私が責任を負うこともできない」と話すキム監督。
「彼は今シーズンだけでもずいぶんプレーした。2020-2021シーズンだけで51試合に出場し、うち17試合で交代した」とし、「守らなければならないと考えた。夜通し会議を行ったし、どうしようもできない決定だった」と、議論を重ねたうえでソン・フンミンを選外としたことを伝えた。
U-24韓国代表は、来る13日にU-24アルゼンチン代表、16日にU-24フランス代表と国際親善試合を行った後、翌17日に東京へ出発する。
東京五輪直前にキム監督の望んだ強豪国との最終テストが実現した。「アルゼンチンとフランスは誰が見ても優勝候補だ。強いチームと対戦できることに満足している」とし、「問題点を正確に診断するために戦うことにした。そのときにも問題点を見つけ、備えなければならない。勝利でも敗北でも選手たちが自信を持てるだろう」と説明した。
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