“問題山積み”のサッカー韓国代表、“100%”の戦力で臨むW杯予選は3連勝がマストか

パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は本日(6月5日)20時、韓国の高陽(コヤン)総合運動場でトルクメニスタンと2022年カタールW杯アジア2次予選グループHの試合を行う。この試合は、なんと1年7ヵ月ぶりのW杯予選だ。

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韓国は2019年11月のレバノン戦以降予選を行えていない。2020年に予定されていたスケジュールが新型コロナの影響で中断されため、グループHの残り試合は6月に韓国で集中開催されることとなった

グループHは北朝鮮が不参加を表明したため、現在韓国が2勝1分(勝ち点7、得失点差+10)で首位に立っている。今回対戦するトルクメニスタンは2勝2敗(勝ち点6)で現在3位だ。

日韓戦での大敗など不安定な試合が続いた中断期間

W杯予選が中断された韓国代表は非常に不安な姿を露呈してきた。2020年11月のAマッチ期間はメキシコに2-3で敗れ、カタールには2-1で勝利したものの不安が残る内容だった。

(写真提供=韓国サッカー協会)パウロ・ベント監督(中央)

そして記憶に新しい2021年3月、横浜で行われた日本戦では0-3の大敗を喫し、大きな話題となった。この期間でベント監督に対する世論の視線も否定的な物へと変化し、歴代最長で韓国代表監督を務めてはいるものの、絶対的な存在ではないと批判が相次いだ。

この期間苦しい姿を見せてきただけに、6月はサポーターの溜飲が下がる試合を見せなければならない。予選は前述した国よりもランクが下がる相手だけに、勝利が絶対条件と言えるはずだ。

ベント監督は今回、久しぶりとなる100%の戦力を揃えた。キム・ハクボムU-24韓国代表監督が望んだ五輪世代の選手招集を考慮せず、自身の意思を貫いて最高戦力を集めた。

FWソン・フンミン(トッテナム)をはじめとした、FWファン・ウィジョ(ボルドー)、MFクォン・チャンフン(26、元SCフライブルク、現水原三星ブルーウィングス)、MFイ・ジェソン(28、ホルシュタイン・キール)といったヨーロッパ組に加え、DFキム・ヨングォン(31、ガンバ大阪)、キム・ミンジェ(24、北京国安)ら守備の中心ももれなく招集している。

韓国サッカー協会にとって非常に重要な3連戦

そして今回の試合は4000人の観客入場が許可されている。韓国サッカー協会によると、6月3日の時点でチケットが売り切れたそうだ。

韓国内で行われる代表戦は、2019年12月に釜山(プサン)で行われた東アジアサッカー連盟(EAFF)E-1チャンピオンシップ以来、1年6ヵ月ぶりだ。当時はヨーロッパ組が不在だったため、最高戦力でホーム戦を行うのは2019年10月のスリランカ戦以来、1年8ヵ月ぶりとなる。

(写真提供=韓国サッカー協会)ソン・フンミン

韓国サッカー協会の立場からしても、今回の3連戦は非常に重要な物となる。メキシコ、カタールと戦ったオーストリア遠征での防疫失敗、日韓戦での大敗で批判の対象となっただけに、世論を変えるためには最終予選への到達がマストだ。快勝を見せなければならない理由はあまりにも多い。

対戦相手のトルクメニスタンはFIFAランキング130位で、韓国よりも劣る相手だ。続くスリランカ戦(9日)、レバノン戦(13日)と上昇ムードを維持するためには、初戦のトルクメニスタン戦の試合内容、結果が非常に重要となる。

様々な問題が山積みの韓国代表は意地を見せられるのか。3連戦の結果に注目したい。

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