U-24韓国代表を率いるキム・ハクボム監督の心はどこに向かっているのだろうか。
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キム監督は来月行われるU-24ガーナ代表との国際親善試合2連戦を控え、28人の招集メンバーを発表した。
なかでもサイドアタッカーが飽和状態だ。3月の“日韓戦”にも出場したチョン・ウヨン(21、フライブルク)やイ・ドンジュン(24、蔚山現代)のほか、オム・ウォンサン(22、光州FC)やチョ・ヨンウク(22、FCソウル)、さらには久しぶりに招集を受けたイ・スンウ(23、ポルティモネンセ)もいる。
イ・ガンイン(20、バレンシア)もサイドを消化でき、今回はA代表に選ばれたソン・ミンギュ(21、浦項スティーラース)も候補の1人だ。ほかのポジションと比べて選択肢が圧倒的に多い。
一方、悩みが最も大きいポジションがディフェンダーだ。キム監督は24日のメンバー発表当時、「最も気を使わなければならないポジションは両サイドバックとセンターバックだ。所属チームで試合に出られていない選手がいる」と指摘した。
今回のU-24韓国代表メンバー28人でDF登録されたのは10人。ウィングバックをこなせるチョン・スンウォン(24、大邱FC)も含めると11人だ。
キム監督は今回、6人のサイドバックを招集した。
そのなかで、昨年1月のU-23アジア選手権にも出場したイ・ユヒョン(24、全北現代モータース)、カン・ユンソン(23、済州ユナイテッド)、キム・ジンヤ(22、FCソウル)、ユン・ジョンギュ(23、FCソウル)は今シーズン、所属チームでの立場が不安定だ。
一方、キム・テファン(21、水原三星ブルーウィングス)やソル・ヨンウ(22、蔚山現代)は着実に試合に出場している。これが、カン・サンウ(28、浦項スティーラース)が有力なオーバーエイジ候補として取り上げられる理由だ。カン・サンウは、両サイドバックはもちろん、前線もこなすことができるマルチロールな選手だ。
センターバックもオーバーエイジ枠を埋め得るポジションだ。
今回選ばれたセンターバックは、チョン・テウク(24、大邱FC)、キム・ジェウ(23、大邱FC)、イ・サンミン(23、ソウルイーランドFC)、イ・ジソル(21、大田ハナシチズン)の4人。そこに、オーバーエイジ枠としてキム・ミンジェ(24、北京国安)やパク・ジス(26、水原FC)らが候補に挙がっている。
前線も同様で、オ・セフン(22、金泉尚武)とチョ・ギュソン(23、金泉尚武)以外に有力な候補はいない。
そのため、2018年のジャカルタ・アジア大会で当時のU-23韓国代表のオーバーエイジ枠に選ばれたソン・フンミン(28、トッテナム)とファン・ウィジョ(28、ボルドー)が、今回も候補となっている。
キム監督は「東京五輪前最後の招集だ。オーバーエイジ枠まで決めなければならない。すべてを見守る必要がある。選手たちもしっかり準備しなければならないし、我々もどの選手が良いかチェックしなければならない」と語った。本大会開幕まで2カ月を切ったなか、キム監督の悩みは深まっている。
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