済州島(チェジュド)西帰浦(ソグィポ)市のロッテスカイヒルCC(6370ヤード、パー72)で行われている韓国女子ツアーの2021シーズン開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」(4月8~11日)では、初日から300ヤード(約274メートル)超えのロングショットが続出した。
最も注目を集めた選手はルーキーのキム・ヒジュン(20)だった。彼女は中学1年生の時にゴルフを始め、ドリームツアー(2部)賞金ランキング8位の資格でレギュラーツアーデビューの機会をはたした。キム・ヒジュンは同日、初ホールの初ショットで340.7ヤード(約311メートル)も飛ばしていた。
ロッテスカイヒルCCの1番ホールは、400ヤードパー4だが、235ヤード地点左側にバンカーが設置されており選手たちのミスを誘発。KLPGAツアー選手のドライバー平均は240ヤードほどに対し、普段から強い風が吹いている地形的特性も考慮したコース設計だった。
このような厳しいデビュー戦で初のティーショットを打ったキム・ヒジュンは、短く簡潔なスイングで爆発的な長打を披露して目を引いた。
打球はバンカーをはるかに越え、約270ヤード(約247メートル)地点に落ちたボールは、下り坂に沿ってしばらく転がった。追い風や下り坂などの助けもあったが、ツアーデビュー戦での初ショットに怖気づくことなく270ヤード以上打ったことだけでも、強心臓であることをまざまざと見せつけた。
キム・ヒジュンはその後も、4番ホール(パー5)で308ヤード(約282メートル)、10番ホール(パー4)で291.2ヤード(約266メートル)を打ち、持ち前の長打力を誇示していた。
彼女は、「本来よく当たれば遠くへ行く。ドライバーの平均飛距離は255ヤード(約233メートル)ほどだが、1番ホールでは下り坂に乗ってくれたようだ」とし、「デビュー戦だったのですごく緊張した。落ち着いてプレーしようと努力したが、うまくいった」と満足げな表情を見せた。
この日、3つバーディーと3つのボギーでイーブンパーを記録したキム・ヒジュンは、ルーキーの中で最も良い成績で初日を終えた。
無観客のため会場は静かな雰囲気だったが、ルーキーが豪快なショットで景気の良いシーズン開幕を彩った初日だった。
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