イ・スンウ(22、シント=トロイデン)と、ペク・スンホ(23、ダルムシュタット)がU-23韓国代表に招集された。
キム・ハクボム監督率いるU-23代表は、11月13~14日にエジプトのカイロで開かれるU-23親善大会に出場する。エジプトやブラジルが参加するこの大会のメンバーリストには、イ・スンウとペク・スンホが含まれた。
イ・スンウとペク・スンホはともにバルセロナユース出身ということで、これまで大きな期待を受けてきたが、現状プロの舞台では足踏みしている。2人は韓国代表パウロ・ベント監督から招集を受けてA代表に合流することもあったが、最近は所属チームでもパッとしない状況が続いている。
イ・スンウは2019年8月以降A代表に招集されていないし、ペク・スンホも2019年6月のイラン戦でA代表デビューしたあと、9月に行われたジョージア戦で初先発の機会をつかんだが期待には及ばなかった。そしてそれ以降、声がかかることはなかった。
なぜなら2人とも所属クラブで目立った活躍を見せられていないからだ。スペインを離れドイツ2部のダルムシュタットに移籍したペク・スンホは、昨シーズン28試合に出場(うち19試合で先発)し主力へと成長した。しかし今シーズンは、チーム内での立場は不安定となっている。ペク・スンホは今シーズン2試合の出場にとどまっており、2試合とも途中出場で合計出場時間はわずか11分に過ぎない。
ベルギーでの挑戦を開始したイ・スンウは、昨シーズンと比較すると出場機会が増えた。 7試合連続での先発出場で定位置を確保したかに見えたが、攻撃ポイント(得点、アシスト)を記録できておらず最近では再びベンチが定位置となっている。
キム・ハクボム監督は11月2日に行われた記者会見で「我々が評価できるラストチャンスだ。既存メンバーとの連携などについて確認したい。これまでまったくチェックしていなかったわけではない。所属クラブでは出場できていないものの、ポテンシャルは高い選手たちだ」と強く語った。
イ・スンウは2018年にジャカルタで行われた第18回アジア競技会以来、約2年ぶりにキム監督と顔を合わせる。ペク・スンホも2019年11月に行われたドバイカップ以来ちょうど1年ぶりの招集だ。
キム監督がラストチャンスと公言しているだけに、今回の大会で自身の価値を明示できなければ、来年のオリンピック出場も危うい。さらに、最近のベント監督は若い選手たちにも積極的に出場機会を与えている。オリンピック代表での活躍はA代表招集に直結していると見られるため、今回の大会で活躍出来れば大きく飛躍する可能性も充分にありうる話だ。
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