やはり“兄”は強かった。
サッカー韓国代表は10月12日20時、高揚(コヤン)総合運動場で行われたU-23オリンピック代表とのスペシャルマッチ第2戦を3-0で完勝した。第1、2戦の合計を5-2としたA代表は、新型コロナウイルスで困難を経験する国民のために1億ウォン(約1000万円)を寄付することになった。
両チームとも第1戦とは大きく変わった先発メンバーで臨んだ。A代表は6人、“弟”であるオリンピック代表は8人が第1戦と異なっていた。
試合前半の様子も第1戦とはまったく違った。第1戦ではオリンピック代表の強いプレッシャーに戸惑ったA代表だったが、今回は序盤から主導権を握った。高いボール支配率でパスプレーに集中し、左からはキム・インソンが、右からはキム・テファンが積極的に攻撃に加担してチャンスを狙った。キャプテンを務めたチュ・セジョンは、左右サイドに大きく展開するパスを出して、オリンピック代表の守備陣を揺るがした。
A代表の猛攻が続いた。前半5分、イ・ドンギョンの左足シュートがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。前半10分にはキム・テファンのクロスを受けようとしてキム・インソンとオリンピック代表DFイ・ユヒョンが衝突したりもした。前半33分のフリーキックでは、セカンドボールをソン・ジュンホがヘディングでつなぎ、クォン・ギョンウォンが頭で合わせたが、ボールはクロスバーに阻まれた。
オリンピック代表は、これといったチャンスを作れなかった。前半7分、チョ・ギュソンが左サイドからのフリーキックをヘディングで合わせたシュートが、前半の最もチャンスらしいチャンスだった。
苦しい前半を0-0で乗り越えたオリンピック代表は、交代カードを先に取り出した。後半開始と同時にGKアン・チャンギ、FWオム・ウォンサンとオ・セフンを投入し、変化を図った。
しかし先制したのはA代表だった。後半9分、ソン・ジュンホが後方からロングパスを送ると、イ・ドンジュンがメン・ソンウンを追い越してボールをキープし、パスをつないだ。それをイ・ドンギョンが落ち着いて決め、先制ゴールをあげた。
リードを奪ったベント監督は後半19分、キム・インソンを外してナ・サンホを投入。オリンピック代表キム・ハクボム監督もすぐにチョン・テウクとソン・ミンギュを途中出場させた。
オリンピック代表は長身FWオ・セフンの制空権を前面に押し出して反撃に出たが、A代表の守護神チョ・ヒョヌの好セーブが続いた。A代表は、左サイドからナ・サンホとシム・サンミンが活発に攻撃に加担。何度かチャンスを作ったが、ゴールまでは至らなかった。
白熱する展開のなか、A代表が後半43分、追加点を作り出した。オリンピック代表GKアン・チャンギのクリアミスを逃さず、イ・ジュヨンが左足ミドルシュートを決めて2-0に。A代表は後半ロスタイムにイ・ヨンジェのゴールまで加え、3-0で完勝した。
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