しかし、マレーシア出身のモフド・アミルル・イズワン主審はホイッスルを吹かなかった。オマーンの選手たちが激しく抗議したが、彼の表情は断固としていた。
主審はハンドの反則を宣言した後、オマーン代表にペナルティーキックを与えてもおかしくない場面だった。むしろホイッスルを吹くのが正しいように見えた。ハンドの反則が成立する最大の根拠である故意性が見受けられたからだ。
一般的に、選手の腕が体についているときはボールが手に当たったとしても故意性は認めにくく、反則とならない。ただ、長友の場合、腕が体から離れていた。意図していたと見られても、仕方がない。
今回のアジアカップでは、特にハンドの反則判定基準がまちまちで混乱をもたらしている。各グループがグループリーグ2戦目を終えただけなのに、すでに3試合で同じ問題が出ている。