韓国サッカー協会(KFA)は7月10日、Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟とともに、KリーグにおけるVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)レビュー後の判定アナウンス導入に向けた準備作業を本格化することを発表した。
KFAと連盟は来る7月13日、安山(アンサン)ワースタジアムで開催されるKリーグ2の安山グリナース対ソウルイーランドFC戦での試験運用を皮切りに、判定アナウンスを段階的に導入する計画だ。
判定アナウンス、主審がOFR(オンフィールドレビュー)を通じて判定を下した後、スタジアムのスピーカーを通じてその判定理由を観客に直接説明する制度だ。
判定の透明性とコミュニケーションの強化を目的とし、2023年2月のクラブワールドカップで初導入。現在アメリカで開催中のクラブワールドカップでも使用されており、世界各国の主要リーグで段階的に導入が進められている。
このような世界の潮流に足並みを揃える形で、KFAと連盟は2025年シーズン内の導入を目標に、今年4月から判定アナウンスの運用方法について共同で協議してきた。
去る6月26日にはKリーグの審判団を対象に、判定アナウンスに関する教育を初実施。KFAは教育とマニュアルの整備を、連盟はスタジアムの機器設置を担当し、それぞれ導入準備を進めている。
KFAは今回の試験運用を通じて、実際の試合状況における判定アナウンスの技術的な完成度と運用の可能性を検証し、今後の本格導入時の範囲や方式などを具体化する計画だ。
判定アナウンス導入に向けた審判教育は7月から8月にかけて追加実施予定。機器が整っていないスタジアムでは、無線マイクを活用した判定ブリーフィング方式も検討されている。
KFAのキム・ドンギ審判チーム長は「判定アナウンス導入は判定に対するファンやメディアの理解度を高め、信頼を向上させるための試みだが、本格導入には審判教育やスタジアム施設および機器の整備といった先行的な取り組みが必要だ。試験運用の結果を基に、連盟との協議を経て導入の範囲と時期を最終決定する計画だ」と述べた。
(記事提供=OSEN)
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