韓国代表MFイ・ガンイン(19・バレンシア)は今夏、自身のキャリアの中でも大きな分かれ道に立たされている。一言でいえば“一か八か”だ。
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今シーズン、イ・ガンインは出場機会を多く得られずにいる。
ラ・リーガ15試合(うち先発2回)で363分しか出場しておらず、そこにコパ・デル・レイ(2試合)とUEFAチャンピオンズリーグ(5試合)を含めたとしても、合計614分に留まる。
さらにはラ・リーガで2度の退場処分を受けるなど、自制心を失った姿も露呈した。
イ・ガンインは最近、バレンシアとの再契約交渉を拒絶し、新天地を探していると現地で報じられている。チーム内での立場や将来を考慮すれば当然の選択だろう。
とはいえ、障害物も残っている。
イ・ガンインはバレンシアとプロ契約を結んだ際にバイアウト条項を設定。その額は実に8000万ユーロ(約97億円)とされており、これが移籍の足かせとなっている。
いくら彼の才能を高く評価したとしても、欧州で10代の選手にこれほどの大金を支払えるクラブはほとんどいない。
そのため、新天地を求めるイ・ガンインにとって現実的なのはレンタル移籍だろう。
最近ではソン・フンミン(28)が所属するトッテナムなども関心を持ったとされているが、フランスメディア『90min』は14日、「マルセイユが出場時間の確保を求めるイ・ガンインを獲得リストに挙げた」と報じていた。
ただ、ラ・リーガの事情に詳しいあるエージェントは次のように話す。
「バレンシアは来季のヨーロッパリーグ出場権獲得に失敗した場合、大々的な改革に乗り出すだろう。若手選手を中心にした再編が予想されるが、当然イ・ガンインにも残留を強く望み、さまざまな提案をするはずだ」
また、「一部で伝えられているようなレンタル移籍の場合、(2022年6月までの)現契約を延長することを望んでいるようだ。(クラブとしては)何としてもイ・ガンインを残したい意志が強い」と付け加えた。
周囲でさまざまな憶測が飛び交っているが、最終的にはイ・ガンイン本人の確固たる決意と意思表明が重要だろう。
バレンシアに残り再び生存競争をするか、それともチームを離れる意思を伝え、どうにか移籍先を見つけるか。イ・ガンインはどのような決断を下すことになるのだろうか。
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