世界選手権(世界バレー)で早期敗退に終わった男子バレーボール韓国代表が、2026年まで現監督体制を継続することになった。
韓国バレーボール協会は9月29日に男子競技力向上委員会会議を開き、ラミレス現監督体制の男子バレー韓国代表を2026年まで継続することで決定した。
昨年3月より就任したラミレス監督は、2025年シーズン終了後に再評価を実施する条件で、2026年までの契約を結んでいた。
同日の会議では男子競技力向上委員7人のうち4人が出席し、ラミレス監督に対する肯定的な評価がなされた。協会は「(男子代表は)この2年間、体系的な練習計画とシステムを基に11年ぶりの世界選手権出場、東アジア選手権優勝を達成した」と説明。そのうえで「オリンピック出場がかかったアジア選手権、メダル圏内復帰を狙うアジア大会など主要な国際大会が開催される2026年まで代表チーム運営の連続性を確保するために、参加委員全員の同意でラミレス監督との契約を維持することで議決した」と伝えた。
ラミレス監督はブラジル出身、1983年12月11日生まれの41歳。ブラジル国内での指導を経てUAEやバーレーンを渡り歩き、2021~2023年に男子バレー・バーレーン代表の監督を務めた。
韓国代表指揮官には昨年3月より就任し、同年6月のAVCチャレンジカップは3位で終了したが、7月に韓国国内で開催した国際親善大会「コリアカップ」では3勝1敗で全体1位を記録した。今年6月のAVCネーションズカップは4位にとどまったものの、8月に中国で行われた東アジア選手権では優勝を達成。フィリピンで開催された世界バレーには11年ぶりの出場を果たし、フランス、アルゼンチン、フィンランドと同居したプールCを3戦全敗で早期敗退、最終順位を出場32カ国中27位で終えた。
ラミレス監督は世界バレーでプール敗退後もフィリピン現地に残り、ベスト16、ベスト8の試合を観戦し各国の代表監督と交流した。今後は10月上旬に日本のSVリーグを視察し、現地のプロクラブの指導者と意見を交わすほか、2026年のアジア選手権やアジア大会に向けた準備を進める予定だ。
また、10月17日より釜山(プサン)で開かれる第106回全国体育大会も視察し、次世代の代表候補の発掘にも注力。10月より開幕する2025-2026シーズンのVリーグ男子部も現地観戦するなど、代表候補となる選手のチェックを続ける。
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