韓国元代表アスリートの“養育費未払い”告発 元妻、名誉毀損容疑で検察に送致

2025年08月14日 スポーツ一般

1998年長野冬季五輪で金メダルを獲得した元ショートトラック韓国代表キム・ドンソン氏の元妻が、「養育費を受け取っていない」という事実を公表したとして告訴された件で、検察に送致された。

【写真】長野「金」から現場作業員となったキム・ドンソン

8月13日、複数の韓国メディアの報道によると、ソウル・陽川(ヤンチョン)警察署は6月、情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律違反(名誉毀損)の疑いで元妻Aを検察に送検した。

Aは2018年にキム氏と離婚。2020年以降、養育費が支払われていないとして、養育費未払いの親の身元を公開するウェブサイト「バッド・ファーザーズ」にキム氏の情報を提供し、さらに調査報道メディアなどのインタビューを通じて未払いの事実を告発してきた。

これに対し、キム氏と現妻Bは今年1月、Aの発言を「虚偽事実の摘示による名誉毀損」として告訴。Aがインタビューで「養育費を払っていない一方で、現妻には高価なコートを贈った」「ゴルフや旅行を楽しんでいる」などと述べた点が虚偽だと主張した。

キム・ドンソン
(写真提供=OSEN)キム・ドンソン氏

しかし、警察はこれらを“虚偽”ではなく「事実の摘示による名誉毀損」と判断。インタビュー内容や関連資料を確認した結果、Aが意図的に事実を偽ったとは認められないと結論づけた。

一方で、Aが養育費未払いの事実をウェブサイトやインタビューで公表した行為は、私的制裁にあたるとして「事実の摘示による名誉毀損」容疑で送検された。

キム氏は1980年2月9日生まれの45歳。かつては若くしてスピードスケート・ショートトラックの韓国代表選手として活躍し、1998年長野冬季五輪で男子1000m金メダルと男子5000mリレー銀メダルを獲得。世界選手権でも数多くの金メダルを手にするなど、10代後半~20代前半に全盛期を過ごし、2004年に現役を引退した。

引退後は2004年に一般女性と結婚し、2人の子宝に恵まれるも、2018年に離婚。2021年5月に現在の妻であるBと再婚した。ただ、前妻との間で養育費未払い問題が発生すると、Bも世間の非難を浴びることになった。

また離婚前の2016年には、いわゆる「崔順実(チェ・スンシル)ゲート事件」が判明した際、崔氏の姪であるチャン・シホ氏と同居していた事実が裁判で認定されている。これに関連して、キム氏は2020年10月、元妻が「チャン氏と同居していた」という虚偽の事実を流布したとして名誉毀損で告訴したが、2022年にキム氏自身が虚偽告訴罪で罰金刑を受けている。

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