野球に大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)がいるなら、サッカーにはソン・フンミン(ロサンゼルスFC)がいる。
米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFCは8月7日、公式SNSを通じて韓国代表FWソン・フンミンを獲得したことを発表した。
移籍金はMLS史上最高額の約2600万ドル(日本円=約38億円)とされており、契約期間は2027年夏までの2年間で、最大2年の延長オプション付きと伝えられている。オプションを含めると、最長で2029年までの4年間在籍する可能性がある。
ソン・フンミンは入団会見で「夢が現実になった。ファンが昨日の試合で見せてくれた情熱的な応援に本当に感動した。ここに来た目的は“優勝”だ。面白いサッカーをお見せしたい。応援してくださったすべての方々に感謝する」と語った。
アメリカのスポーツ専門局『ESPN』は7日、「ロサンゼルスFCがブロックバスター級の補強でソン・フンミンを手に入れた。(アメリカの)サッカー界ではリオネル・メッシに続くワールドクラスの選手がMLSでプレーすることになる」と速報で伝えた。
アメリカはプロスポーツの“楽園”だ。その中でもロサンゼルスはサッカーのMLS、バスケのNBA、アメフトのNFL、アイスホッケーのNHLで各2チームずつを保有する大都市で、野球のMLBも大谷翔平らが所属するロサンゼルス・ドジャース、そしてロサンゼルス・エンゼルスがある。
ロサンゼルスを拠点とするMLSのチームは、ソン・フンミンが加入したロサンゼルスFCと元日本代表DF吉田麻也が所属するロサンゼルス・ギャラクシー。MLSは相対的に規模こそ小さいものの、急成長を続けている。ソン・フンミンの加入は、そのサッカー市場をさらに拡大させる可能性が高い。
その中でもソン・フンミンは、サッカーを代表するロサンゼルスのスーパースターとして、野球の大谷翔平やバスケのレブロン・ジェームズらと肩を並べる存在となった。
ロサンゼルスFCにはトッテナム時代のチームメイトであるGKウーゴ・ロリスが在籍しているが、大半の選手が若手。経験豊富なソン・フンミンと一緒にプレーすることを心待ちにしているという。
ソン・フンミンは「自分はもうベテランだが、まだ足は元気だ。フィジカル面でもしっかり準備できており、すぐにでもプレーする準備は整っている。若い選手たちにも多くの助言をしていきたい」と意欲を語った。
トッテナムで公式戦通算454試合173ゴール101アシストを記録し、アジア人として初のプレミアリーグ得点王に輝いた“ワールドクラス”のストライカーが、ついにロサンゼルスに上陸する。スーパースターの登場によって、ロサンゼルスFCのスタジアムには多くのファンが詰めかけることになりそうだ。
(記事提供=OSEN)
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けた。2010年にドイツのハンブルガーSVでプロデビューし、バイエル・レバークーゼンを経て2015年にイングランドのトッテナムへ移籍。2021-2022シーズンにアジア人初のプレミアリーグ得点王を受賞。2025年夏で10年在籍したトッテナムを退団し、同年8月7日に米メジャーリーグサッカーのロサンゼルスFCに加入。愛称は「Sonny(ソニー)」。
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