“東京行き”を逃したロサンゼルス・ドジャースの韓国人内野手キム・ヘソン(26)に、元チームメイトが激励を伝えた。
キム・ヘソンは昨季まで韓国プロ野球のキウム・ヒーローズに所属し、通算953試合で打率0.304(3433打数1043安打)、37本塁打、386打点、591得点、211盗塁、OPS(出塁率+長打率)0.767を記録した韓国を代表する内野手だ。
2024年シーズン前にポスティングシステムを利用したMLB挑戦を表明すると、同年の韓国プロ野球では127試合で打率0.326(509打数166安打)、11本塁打、75打点、90得点、30盗塁、OPS 0.841という成績を残し、韓国での最後のシーズンを成功裏に終えた。
シーズン終了後、予定通りポスティングにかけられたキム・ヘソンは、今年1月にドジャースと契約し周囲を驚かせた。ドジャースは選手層が厚いのは当然ながら、昨季ワールドシリーズ王者でもあるだけに、レギュラー争いが簡単ではないチームだからだ。
それでも、キム・ヘソンは「どのチームであっても主力争いは難しいものだ。最高のチームで挑戦したかった」とドジャースを選んだ理由を語った。
多くのファンがキム・ヘソンの挑戦を応援したが、MLBの壁とドジャースの層の厚さを超えるのは容易ではなかった。
オープン戦では15試合に出場するも打率0.207(29打数6安打)、1本塁打、3打点、6得点、2盗塁、OPS 0.613という成績にとどまり、18~19日に東京ドームで行われるシカゴ・カブスとの開幕戦ロースター入りを果たせなかった。
ひとまず、今季は傘下マイナーAAAのオクラホマシティ・コメッツでスタートすることが決まっている。
そんなキム・ヘソンに、キウム時代の同僚で親友のソン・ソンムン(28)が3月14日のインタビューを通じて「(キム・)ヘソンとは連絡している。今すぐ(アメリカで)開幕するわけではない。最後は上手くやってくれると信じている」とエールを送った。
また、キム・ヘソンが東京シリーズのメンバーから外れたことについては「自分も東京ドームには一度も行ったことがないが、インターネットで美味しい店を探し、教えてあげようと思っていた」と笑顔を見せ、次のように語っていた。
「昨年のプレミア12で一度行ってみたかったが、結局は行けなかった。今年また頑張って、もう一度挑戦したい。(キム・ヘソンは)後悔のない選択をしたのだから、挑戦を応援したい。本当に難しい決断を下してドジャースに行った。とてつもない勇気だったと思う。常にリスペクトしている」
なお、ドジャースは13日に日本へ入国すると、15~16日のエキシビジョンゲームでは読売ジャイアンツに5-1で勝利したが、阪神タイガースには0-3で敗れた。チームは1日休息を取り、18~19日にカブスとの開幕2連戦を戦った後、アメリカに帰国する予定だ。
日本列島がドジャースとカブスの訪日で大いに盛り上がるなか、キム・ヘソンは悲願のMLBデビューの夢を叶えるため、アメリカに残り懸命に努力を続けている。
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