韓国野球委員会(KBO)が新シーズンの開幕日決定に先立ち、自動でボール・ストライクを判定するシステム(ロボット審判)代行業者を選ぶ計画を立てている。
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当初、3月31日開催予定の技術評価会が4月3日に延期となったが、一週間以内に代行業者を決定し、ロボット審判導入の準備を進める。
3月30日、KBO関係者は「ロボット審判の業者選定と、フューチャーズリーグでのロボット審判テスト運営は計画通りに進行する。技術評価会の開催がやや遅れたが、今週中には実行し、まもなく代行会社も決まる見通しだ」と伝えた。
そして、「新シーズンの開幕日が未定だが、ロボット審判のテスト運営は後半期のフューチャーズリーグで導入する。8月または9月に実行するのだから、ロボット審判の導入計画に変更はない」と続けた。
メジャーリーグは昨年、独立リーグのアトランティック・リーグと協約を交わし、ロボット審判システムのモデル運営を行った。計測器『トラックマン』の装備を活用し、機械がストライクかボールかの判定を下す。主審は無線イヤホンで、機械の判定をチェックしていた。
多くの期待と心配の中で導入されたロボット審判は、機械が投球を見逃してしまう事例も見受けられた。完全なバウンドボールをストライクと判定するなど、誤審も見受けられた。
KBOは、アメリカとは別途のロボット審判システムを準備している。トラッキング装備を保有する代行業者と手を組み、独自にシステム開発を行う計画だ。
フューチャーズリーグ後半期の20試合前後でロボット審判をテスト導入し、今後、段階的に推進計画を立てることを目標にしている。
KBO関係者は去る2月にロボット審判システムのテスト運営計画を発表した際、以下のように述べた。
「ロボット審判システムの措置は、審判の判定の正確性を向上させるためのものだ。機械が独自に判定を下すというよりは、審判の判断に対し、機械が協力するというのを目標にしている。フューチャーズリーグでのテスト運営の結果に基づいて研究を依頼し、プロ野球独自のロボット審判システムを構築していく」
とはいえ、現時点で確信できることは何もない。
メジャーリーグは当初、早ければ2022年にもロボット審判システムを正式に導入する計画だった。
昨年のアトランティック・リーグでのテスト運営を材料に、2020年はマイナーリーグのシングルA、2021年にはトリプルAでも同システムを導入し、万全な構築を整える方針だった。
しかし、現在全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症を受け、メジャーリーグとマイナーリーグは“オールストップ”状態にあるのが現実だ。
KBOもやはり、ロボット審判システムを1軍に導入する時期を定められていない。
KBO関係者は「後半期のフューチャーズリーグでの導入も、あくまでテスト運営であるのみだ。テスト運営もしていない状況で、1軍に導入する時期を議論するのは時期尚早だ」と、具体的な時期を見出すには困難な状況であることを明かした。
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