同年代の選手と比較すると、ソン・フンミンの存在感を確認することができる。チームメイトであるルーカス・モウラは2012年のデビューから8シーズンを過ごし、通算51得点をあげている。欧州デビューには2年の差があるが、得点はソン・フンミンがほぼ倍も多い。バルセロナのフィリペ・コウチーニョは、ソン・フンミンと同じ2010年にインテルでデビューし、これまで79得点を記録。同時期1軍デビューをしたレアル・マドリードのイスコは63得点だ。
ルーカス・モウラはソン・フンミンと同じウインガー、フィリペ・コウチーニョとイスコは攻撃的MFで、彼らはいずれもストライカー専門ではないという共通点がある。だからこそソン・フンミンの得点力がヨーロッパでも稀有なレベルであることを証明する数字といえるだろう。
しかもソン・フンミンの数字は、ブンデスリーガとプレミアリーグという世界最高峰のリーグで達成した記録である。UEFAリーグランキングを見ると、ブンデスリーガは4位、プレミアリーグは2位だ。中小リーグでの得点が含まれていない数字という意味からも、ソン・フンミンの記録の価値は大きい。
ソン・フンミンはすでに通算100得点に照準を合わせている。彼はチェルシー戦の後半33分、ベンチに下がった。マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、11月29日にホームで行われるインターミランとのチャンピオンズリーグ第5節に備えて、ソン・フンミンに休息を与えた。
あと1ゴール。ソン・フンミンは韓国やアジアを超えて、欧州トップクラスの選手に成長している。