女性との性行為映像を違法撮影した疑いをすべて認め、検察から懲役4年を求刑された元ガンバ大阪の元韓国代表FWファン・ウィジョ(32)が、所属クラブで今季2度目の複数得点に成功した。
ファン・ウィジョが所属するアランヤスポルは12月15日(日本時間)、ホームで行われたガズィアンテプFKとのスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)第16節で3-0と勝利した。
ファン・ウィジョはアランヤスポルの1点リードで迎えた後半38分から途中出場し、2ゴールの活躍でチームの勝利に貢献した。
これで4勝5分6敗の勝ち点17としたアランヤスポルは、リーグ戦で19チーム中14位としている。
後半38分にアンゴラ代表FWロイデ・アウグスト(24)との交代で出場したファン・ウィジョは、後半43分と45分に連続で相手のゴールネットを揺らした。リーグ戦4~5号目の得点を一挙に決めてみせた。
ファン・ウィジョが公式戦で得点したのは、10月27日の第10節アンタルヤスポルル戦以来だ。複数得点は、9月23日のアダナ・デミルスポル戦以来、実に3カ月ぶりとなる。
ファン・ウィジョはカップ戦を含め今季公式戦で5ゴール1アシストを記録しており、復活の兆しを見せている。
そんなファン・ウィジョは現在、女性との性行為映像を違法撮影した疑いで裁判を受けている。
ファン・ウィジョは2022年6月から9月までの間、4回にわたり相手女性の同意なく、プライベートの性行為映像を違法撮影した疑惑を受けている。被害者女性は2人であることがわかっている。
ファン・ウィジョは昨年6月、自身と女性たちの姿が写った写真と動画をSNS上で流出した実兄の妻を、脅迫などの疑いで警察に告訴したが、捜査の過程でファン・ウィジョが違法撮影をした情況が捉えられた。
これに先立ち、性行為映像をネット上に流出してファン・ウィジョを脅迫した実兄の妻A氏は、昨年12月に拘束起訴され、懲役3年の確定を受けていた。
そして、ファン・ウィジョも10月16日に行われたソウル中央地裁・刑事13単独の初公判期日で公訴事実をすべて認め、検察から懲役4年を求刑されていた。検察は併せて「性暴力治療プログラムの履修命令」「身元情報公開及び告知命令」「5年間の就職制限命令」の賦課も要請している。
ファン・ウィジョはこの日、「私の過ちで被害を受けた方々に心からの謝罪を申し上げる。私を大切にし、応援してくださったすべての方にも、誤った行動により失望をおかけしたことを深く謝罪申し上げる」と謝罪するとともに、「今回のことを教訓とし、今後はどんな過ちもせず、サッカー選手として最善の努力をしながら生きていく。今回だけ最大限善処してくださることを切に願う」と情状酌量を訴えていた。
なお、ファン・ウィジョの宣告期日は来る12月18日10時だ。
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