政府から「資格停止以上の処分」を要求された韓国サッカー協会(KFA)のチョン・モンギュ現長が、4選に挑戦することがわかった。
KFA幹部によると、チョン会長は来る12月2日に、大韓体育会の公正委員会に再任審査を要請する計画だという。
公正委員会の審査を通過することができれば、候補登録期間の12月25~27日前後の適正な日に、これまでの任期を振り返っての所感と、今後4年間のKFA運営計画を明らかにする計画だ。
審査によって資格が与えられれば、事実上KFAの会長選に出馬するという意志だ。
チョン会長は1962年1月14日生まれの62歳。過去にKリーグを主管する韓国プロサッカー連盟の総裁を歴任し、2013年にKFAの第52代会長に就任すると、現在まで3期にわたり現職を務めている。
チョン会長は4選に向けて頭を悩ませてきた。KFAに対する批判・指摘の声が相次いだからだ。韓国代表率いるホン・ミョンボ現監督を選任する過程のほか、不正行為を犯したサッカー関係者に対する奇襲的な赦免措置をめぐる騒動など、さまざまなことで批判を受けてきた。最近では、国会でも叱責を受けた。
政府の文化体育観光部はKFAに対する監査を進め、11月5日、「チョン・モンギュ会長は協会の業務総括として、監督選任に対する議論を起こし、不正行為者に対する不適切な赦免措置、天安サッカー総合センター建設補助金の虚偽申請などに責任があるとし、重懲戒を要求した」として「資格停止以上の処分が必要だ」と明らかにした。
また、スポーツ倫理センターも最近、チョン会長が「業務上の誠実義務を破った。“職務怠慢”に該当する」とし、処分が当然だという結論を下した。
そんななか、チョン会長はサッカー関係者と会って出馬を悩み、最終的に4選に挑戦することを決めた。
来る2025年1月8日に予定されているKFA会長選をめぐっては、2010年南アフリカW杯で韓国代表をベスト16に導いたホ・ジョンム氏が、11月25日に正式に出馬を表明している。
そのホ・ジョンム氏とチョン・モンギュ現会長の直接対決が予想されるなか、現時点でまた別のサッカー関係者も出馬を検討していることがわかっている。
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