韓国プロサッカーKリーグで監督を務めたSHINee・ミンホの“実父”が辞任を表明した。
Kリーグ2(2部)の忠北清州(チュンブク・チョンジュ)FCは10月1日、クラブ公式SNSなどを通じてチェ・ユンギョム監督の辞任を発表した。
クラブによると、チェ・ユンギョム監督は9月29日にホームの清州総合競技場で行われた城南(ソンナム)FCとのKリーグ2第33節が終了した後、辞任の意思を表明したという。
前身の「清州FC」として2002年に創設され、2022年まではアマチュアやセミプロで活動し、2023年から現名称でプロリーグに参戦した忠北清州。K-POPボーイズグループSHINeeのメンバー、ミンホの実の父親でも知られるチェ・ユンギョム監督は、プロに参戦する忠北清州の初代監督として2023年1月に就任した。
参入初年度の2023年シーズンは13チーム中8位で、昇格プレーオフ圏内の5位と勝ち点5差という善戦を披露。
ただ、2年目の今季はリーグ最多の引き分け数15回を含め、30試合消化時点で7勝15分8敗の勝ち点36で10位。シーズン序盤の4月にはミンホがホームゲームで“コールリーダー”を務め、サッカーファンやK-POPファンの間で注目を集めたが、勝ち点46で5位の全南(チョンナム)ドラゴンズとは11ポイント差と、昇格プレーオフ進出が厳しい状況に陥っていた。
特に、8月以降はリーグ戦7試合未勝利と不振が続き、一部のファンから不満が噴出。そんななか、監督自らその座を退くことを決断した。
チェ・ユンギョム監督は辞任発表に際し、クラブを通じて「プロの世界は冷静にならざるを得ない。クラブの予算や足りない点のある施設はすべて言い訳だ。私がチームの責任を負う監督として、理由を問わず結果を出さなければならない」とコメント。
「清州の予算が決して多くないなか、選手を育成して成績を出すまでには多くの時間が必要だが、ファンはそのようなクラブ事情を待ってくれない。それが現実だ」とし、「クラブがさらに一段階成長するためには変化が必要だが、今がその時だと判断した。クラブの劣悪な状況を忠清北道民と清州市民、そしてファンにわかってもらいたい」と伝えた。
忠北清州は「相互合意のもとで同行を終えることなりました」とし、「チームの創設からこれまで見せてくださったチェ・ユンギョム監督の努力と情熱を忘れません。チームのために頑張ってくださったチェ・ユンギョム監督のご尽力に心から感謝いたします」と感謝を伝えていた。
なお、来る10月5日の富川(プチョン)FC 1995とのKリーグ2第34節から、当面はアシスタントコーチのクォン・オギュが監督代行を務める。
クォン・オギュ監督代行は「私の指導者経験、そしてチェ・ユンギョム監督から学んだすべての力量を総動員して、2024年シーズンを上手く締めくくりたい」とし、「足りない部分もあるが、最善を尽くす」と意気込んでいた。
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