韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領への民心の信頼が揺らいでいる。
6月20日、韓国国会の「国民同意請願」ホームページには「尹錫悦大統領弾劾訴追案即刻発議要請に関する請願」が上がってきた。そこから13日後の7月3日、弾劾訴追案の発議を要請する国民の請願は100万人を超えている。
また、ホームページへの接続を試みると「現在、接続者が多くサービス接続待機中です」という案内文が出てくる。3日16時頃には接続待機人数は約3万人、予想接続時間は約1時間となっていたほどだ。
韓国の国会請願は、30日以内に5万人以上が同意した場合、所管の常任委員会に回付され審査を受ける。今回の請願はすでに法制司法委に回付された状態で、請願審査小委員会で議論される予定だ。
最大野党「共に民主党」のチョン・チョンレ最高委員は同日の会議で、請願に同意しようとする人が殺到したことでホームページへのアクセスが難しいと強調し、「接続が円滑だったら500万人を越えたはず」「これが尹錫悦政権と(尹大統領が所属する政党)“国民の力”を審判しようという国民の声」と話した。
しかし、実際に弾劾訴追が行われる可能性は高くないという分析だ。
2020年の新型コロナ禍当時、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の弾劾を要求する国民請願には約146万人が同意した。だが、大統領府は「国会在籍議員3分の2以上の賛成で弾劾訴追を議決すれば、憲法裁判所が弾劾の要請を決定する。したがって、手続きを開始するかどうかは国会の権限なので回答が難しい点、国民の皆様の了解を求める」と答えた経緯がある。
なお、「尹錫悦大統領弾劾訴追案即刻発議要請に関する請願」は7月20日まで行われる。
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