韓国の牛に感染拡大中の「ランピースキン病」とは?全殺処分から範囲縮小を検討

2023年10月24日 社会

韓国で牛のウイルス性疾患「ランピースキン病」が蔓延している。

【注目】老人が犬に噛まれて皮膚移植、飼い主自ら殺処分

23日、国会で開かれた農林畜産食品海洋水産委員会の国政監査で、チョン・ギョングン農林畜産食品部長官は「今、計14件に増え、638頭が殺処分された」とし、「感染事例はさらに増えるだろう」と述べた。

ランピースキン病は韓国で20日に初確認されたあと、23日までの3日間で京畿道(キョンギド)、忠清南道(チュンチョンナムド)で計10件が報告された。だが、同日に追加で4件が確認されている。

韓国大統領府(青瓦台)
韓国大統領府(青瓦台)

前日までは京畿道、忠清南道の農場だけでの感染にとどまっていたが、23日には忠清北道(チュンチョンブクド)でも初確認された。韓国政府はこれとは別に、感染が疑われる事例3件に対しても検査を進めているという。

ランピースキン病は1929年にアフリカのザンビアで初めて発生。牛にだけ感染する伝染病だ。症状としては、高熱と硬いこぶのような皮膚結節が挙げられる。

主に、蚊などの吸血昆虫によって伝播されるウイルス性疾病で、死亡率は10%以下だ。人には感染しないものの、牛は感染によって牛乳生産量が減り、流産や不妊などの症状が現れることがある。

チョン長官は今後、殺処分範囲を縮小する案を検討するとし、「ワクチン政策を推進しているので、約3週間後には症状が発現した個体だけを処分する方向で(検討する)」と言及。この3週間は、ワクチン接種後に抗体ができるまでかかる期間だ。

現在、韓国政府はランピースキン病が発生した農場で飼育する牛はすべて殺処分するよう指示している。

日本の処理水放出に韓国女性歌手憤り「地獄について考える」

【画像】日本の水飲んで「福島の味」と発言…韓国ユーチューバー炎上

韓国でアサヒビール製品が“放射能汚染”されていると議論に…なぜ?

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集