無差別な“刃物事件”が相次ぐ韓国、「殺人予告」で54人が検挙…相当数は未成年者

2023年08月07日 社会

不特定多数に向けた憎悪犯罪が韓国国民を不安にさせているなか、全国的に模倣犯と見られる殺人予告が次々と行われている。

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警察に捕まった殺人予告の作成者だけでも50人余りだ。

韓国警察庁は8月6日18時まで、全国で計54人の殺人予告文作成者を検挙したと発表した。同日昼12時の46人から6時間で8人、前日(8月5日)19時の30人に比べると、一日で24人も増えた。

警察は前日17時47分頃、SNSに「仁川の桂陽(ケヤン)駅で19時に20人を殺す」と書いた10代の少年を自宅で逮捕。また、釜山・西面(ソミョン)駅で刃物乱動を繰り広げると予告した書き込み作成者が海軍一等兵であることが確認され、警察が憲兵隊に身柄を引き渡した。

大部分は未成年「冗談だった」

(写真提供=AP/アフロ)

オンライン上での殺人予告は、去る7月21日に発生した新林(シンリム)駅での凶器乱動事件後から掲載され始め、8月3日の盆唐・ソヒョン駅事件を基点に全国で急増している。

警察は殺人予告を「深刻な犯罪行為」であり、「直接的に市民の安全を威嚇」と規定。実際に凶器を準備するなど犯行意思があった場合、拘束して捜査することにした。

検挙された被疑者の相当数は未成年者で、大部分が「冗談だった」と陳述した状況だ。はなはだしくは、原州(ウォンジュ)駅で刃物を使うと書いて江原道・寧越郡(ヨンウォルグン)で捕まった17歳の少年は、自分が書いた文章を情報提供する自作自演まで行っていた。

警察庁国家捜査本部は同日16時、市・道警察庁の捜査部長・次長が参加した緊急会議を開き、殺人予告作成者に脅迫・殺人予備・偽計公務執行妨害など可能な処罰規定を積極的に適用することにした。

ウ・ジョンス国家捜査本部長は「殺人予告の文章掲示を深刻な犯罪行為と見て、掲示者を最後まで追跡・検挙している」とし、「市民の安全に対する直接的な脅威と判断し、具体的な犯罪実行意思が確認された場合、積極的に拘束捜査する」と話した。

なお警察は8月4日午前、ソウル江南(カンナム)高速バスターミナルで刃物を所持して徘徊して逮捕された20代の男がSNSに「警察官を刺して殺す」と書いた事実を確認し、殺人予備容疑を追加して同日拘束した。

7月24日に新林駅での殺人予告を行った20代の男は、文章に凶器購買画面をキャプチャして添付しており拘束された。

警察は掲示文作成者の追跡と検挙に不必要な公権力が浪費されていると見て、偽計公務執行妨害の容疑も積極的に検討するという立場だ。

イ・ウォンソク検察総長も同日午前、重大強力犯罪厳正対応緊急会議で「脅迫罪の他にも殺人予備、偽計公務執行妨害など可能な刑事法令を積極的に適用せよ」と指示した。

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