10月29日夜、ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で数多くの市民がハロウィンフェスティバルを楽しんでいたところ、韓国史上最悪の圧死事故が発生した。
梨泰院の中心にあるハミルトンホテルの隣の路地に大勢の人が押し寄せ、大規模な転倒事故が発生し、最悪の惨事が起きてしまった。今回の惨事で10月31日6時基準、死亡者154人、重傷者33人、軽傷者116人など計303人の死傷者が発生した。
アメリカのCNNなど世界有数のメディアは、今回の惨事が韓国政府の無能さなど“人災”によって発生したと報じた。
CNNは「韓国は151人が死亡した後になって答えを探している」というタイトルで、現場の生中継を行った。CNNは、今回のイベントが初めてではなく、数年間行われたものであるにもかかわらず惨劇が起きたのは、安全への“不感症”と政府の緩慢な対処だと指摘した。
CNNの災難管理専門家であり、安保専門家であるジュリエット・カヤム(Juliette Kayyem)は、梨泰院での惨事を「悲劇」と称し、「韓国政府当局がリアルタイムでどんなところに人波が集まるのかを把握し、対処すべきだった」と政府の安易な対処を叱責した。
CNNと共にニューヨーク・タイムズ、AP通信、ワシントン・ポストなど世界の主要メディアもCNNと似た論旨で、韓国政府の安逸さと無能さを非難した。
特にニューヨーク・タイムズは、「長い間広報してきたイベントで惨劇が起きた。人波の管理と計画がきちんとなされたのか疑問だ」とし、韓国政府の対処を惨劇の原因として挙げた。