韓国では新型コロナのオミクロン株感染者が22人増え、累計60人に達した。国内での感染者が45人、海外からの流入が15人だが、国内感染者の大半は仁川弥鄒忽区(インチョン・ミチュホルグ)の教会関連であることが分かっている。
しかし、まだ疫学調査の対象者が多く、大規模なクラスター発生の心配が高まっている。
中央防疫対策本部は12月9日午前0時基準で、オミクロン株の感染者22人が追加で確認されたと明らかにした。同日、追加で確認された新規確認者のうち、6人は海外流入事例、16人は国内感染事例だという。疫学的にオミクロン株関連事例に分類された人は、計73人(感染者60人、感染の疑い13人)となった。
韓国国内の感染事例16人は、いずれも仁川市弥鄒忽区(インチョンシ・ミチュホルグ)の教会関連であることが分かった。同教会の信者が7人、信者の家族が4人、教会の牧師夫婦を空港で車に乗せた知人が3人、その他が2人という内訳だ。
感染の疑いがある京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)の中学生も、オミクロン株感染者と最終的に判定された。この中学生もミチュホルグの教会の信者だった。
またオミクロン株に感染した疑いの人は8人増えた。8人のうち7人は仁川在住者で、1人はソウル在住者だ。感染の疑いがある8人も、いずれも前述の教会と関連がある人物だ。3人は信者で、5人は信者の家族、または信者と接触した人の家族だという。
韓国におけるオミクロン株初の感染者である牧師夫婦を皮切りに、彼らの知人Aとその家族なども感染している。また、A家族が属する教会の信者も感染しており、すべて合わせると4次感染した状態だ。
特に、A家族と知人ら3人が、教会が行った約400人規模の外国人を対象とする礼拝プログラムに参加して以来、教会の信者とその家族を中心に、新型コロナと診断される患者が発生している。
信者で感染が確認された人のうち、相当数はワクチン未接種者とされており、教会などを中心に大規模な集団感染が発生する可能性が大きくなっている。
同日基準で、防疫当局がオミクロン株感染者を確認するため、追跡している対象者は約2300人も上る。このうち、濃厚接触者として分類された人は753人だ。
なお、海外からの流入事例6人のうち、3人は南アフリカ共和国、2人はモザンビーク、1人はエチオピアからの入国者だった。
■日本国内の“オミクロン株”確認のニュースに韓国が敏感に反応「隣接国として…」
前へ
次へ