韓国の検察が、向精神薬であるプロポフォールを不法投薬した容疑で起訴されたサムスン電子イ・ジェヨン副会長に7000万ウォン(約700万円)の罰金刑を求刑した。
【全文】“麻薬疑惑”浮上のイ・ジェヨン副会長…同社は強く否定
検察は10月12日、ソウル中央地裁・刑事11単独(チャン・ヨンチェ判事)で開かれたイ・ジェヨン副会長の麻薬類管理法違反容疑の公判で、「被告人に罰金7000万ウォンと追徴金1702万ウォン(約170万円)を宣告すべき」と裁判所に要請した。
イ副会長は、2015年1月31日から2020年5月10日までに計41回にわたってプロポフォールを不法投薬した疑いを受けている。
この日の初公判に出席したイ副会長は、容疑をすべて認めた。イ副会長の弁護人は、「被告人は手術や治療受ける過程で、医師の処方によるものと注意しなかったことを深く反省している」とし、「ただ被告人が投薬を目的としたり、処置せずに投薬したりしたわけではないので考慮してほしい」と話した。
なおイ副会長は“国政壟断共謀”の疑いで、今年1月18日の破棄差し戻し審で懲役2年6カ月を宣告され、収監生活をしていたが、8月13日に仮釈放された。また、“サムスン不当合併”の関連容疑で1審裁判を受けている。
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