韓国ではトマトソースにクリームを混ぜ合わせたものをバラの色になぞらえてロゼソースと呼ぶ。いわゆるトマトクリームソースだ。
パスタで使われるものだが、最近の韓国ではトマトソースの代わりにコチュジャンを入れた韓国風“K-ロゼソース”が若者から人気を集めている。
トッポッキからブームに火が付き、ラーメン、チキンなど、様々なものにロゼソースを組み合わせた新製品が人気を博している。
韓国を代表するフライドチキンブランド「bhcチキン」は10月6日、若者世代を狙った新メニュー「ロゼルキング」を全国の店舗で販売すると明らかにした。これはロゼソースとチキン、ゼリーを組み合わせた新概念のチキンだ。薄い衣でカラッと揚がったチキンに、スペシャルロゼソースがかかっている。
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bhcチキンが開発したスペシャルロゼソースは一般的なものとは異なり、クリームとクリームチーズにハバネロシーズニングとチポトレソースを組み合わせ、特有の風味と若干の辛さで、油っこくなく飽きない味となっているという。
そして併せて提供されるキューブ型のゼリーはブルーベリー味、イチゴ味となっており、甘酸っぱさともちもち食感で若者の好奇心をそそる。bhcチキンは今後、多様なマーケティングでロゼルキングを若者に積極的に伝え、MZ世代の好みを狙撃する代表的なチキンメニューに育成していくという戦略だ。
bhcチキンの関係者は「ロゼルキングは差別化されたロゼソースで、クリームとチーズの深い風味とまろやかな味わいが楽しめるだけでなく、色鮮やかなゼリーでビジュアルを引き立たせるなど、MZ世代の感性を込めたチキンだ。今後も業界のリーディングカンパニーとして、様々な顧客ニーズを反映した製品開発に一層努力していきたい」と述べている。
続いて大手食品メーカーの「三養(サミャン)食品」は、激辛で人気のプルダックブランドの新製品「ロゼプルダックポックンミョン」を発売。これは従来のロゼプルダック商品2種(ロゼプルダック平打ち春雨、ロゼプルダックトッポッキ)の人気と、消費者の継続的な希望によって生み出された製品で、プルダック、唐辛子、クリームが調和したK-ロゼソースの味が際立つ仕上がりとなっている。
またロゼプルダックポックンミョンは、韓国で初めて視覚障害者のために点字表記を適用した。ベーコンとハムの香りがポイントのロゼプルダックポックンミョンは、オリジナルのプルダックポックンミョンに比べて辛さを大幅に抑え、辛いものが苦手な消費者も楽しめる味だ。
三養食品関係者は「最近の食品業界では、トマトの代わりに唐辛子を使ったK-ロゼソースが人気を集めているので、プルダックポックンミョンに適用した。ロゼプルダックポックンミョンを通じて、プルダックの消費層をさらに拡大できるものと期待している」と述べた。
ほかにも韓国食品大手SPCグループのベーカリーブランド「SPCサムリプ」は、トレンドを意識したユニークな製品を多様に披露する。若い消費者層をターゲットにした辛さの「ロゼホパン」(ホパン=日本の肉まんや、あんまん)がその1つで、コチュジャンにマイルドな生クリームを加わっている。
SPCサムリプの関係者は「顧客から毎冬寄せられるホパンへの期待に応えるため、今年も味と品質をアップグレードし、新しいトレンドを反映した多様な新製品を発売した。10月中にサムリプホパングッズや、コラボレーションなどのブランドマーケティングを通じて、楽しい経験をお届けしたい」と話している。
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