サムスン電子が創業以来初めて、労組と団体協約を締結することになった。
サムスン電子と労組の共同交渉団は8月8日、団体協約の締結に最終合意し、8月12日に団体協約を結ぶという。
調印場所はまだ確定されていないが、これまで交渉を進めてきた京畿道・龍仁(キョンギド・ヨンイン)市のサムスン電子キフン・キャンパスになるという観測が支配的だ。 サムスン電子の労使は以前にも団体交渉を進めたことがあるが、いつも決裂しており、団体協約が締結されるのは今回が初めてとなる。
【関連】遺産相続税1兆円超えのサムスン会長遺族、1000億円の寄付発表…“13年前の約束”とは?
サムスン電子の労使は、昨年11月の顔合わせを皮切りに、9ヵ月間、30回あまりに渡り交渉を行った。
韓国労総・金属労連傘下の全国サムスン電子労組などサムスン電子内の4つの労組は共同交渉団を構成して交渉に臨んでいた。
労使は先月末、団体協約案に暫定合意し、以後、労組は組合員投票など追認手続きを踏んだ。 サムスン電子の労組の中で最も規模の大きい全国サムスン電子労組は、組合員投票の結果96%の賛成で団体協約を追認した。
団体協約は、労使が団体交渉を通じて勤労条件など諸般の事項を合意する協約で、労働組合法に従って就業規則や個別勤労契約より優先する職場内の最上位自治規範だ。
労使が合意した団体協約案は、労組事務室の保障、労組常勤者勤労時間免除(タイムオフ)制度など労組活動を保障する内容とともに、労働災害発生時の処理手続き、人事制度の改善などを盛り込んだ95の条項で構成されている。
労組側は、今回の団体協約締結を基に、近いうちに2021年度賃金交渉に突入する計画だという。
前へ
次へ