新型コロナが“第4次大流行”の韓国、政策金利を年0.5%据え置く方針を発表

韓国では基準金利が年0.5%を維持している。2020年7、8、10、11月と、2021年1、2、4、5月に続き9回目の“凍結”だ。

韓国銀行の金融通貨委員会は7月15日、現在の年間0.5%の基準金利を維持すると決定した。

韓国銀行のイ・ジュヨル総裁は、5月末以降数回にわたり資産価格の上昇、家計負債の増加など、金融不均衡問題を取り上げ、年内の金利引き上げの可能性を示唆した。

去る6月24日には、「年内の遅くない時点で通貨政策を、秩序を持って正常化する必要がある」とし、年内の基準金利引き上げを既定事実として予告していた。

しかしこの日の発表では、“秩序ある”正常化の側面から今すぐ金利を引き上げ、景気を萎縮させるにはやや早いと判断したものと解釈される。それに最近の韓国では、新型コロナの第4次流行で膨らんだ不確実性も、今回の決定に影響を及ぼしたものと予想されている。

【関連】韓国でもデルタ株蔓延で「8月には“2300人台”まで増加」の危険性、20~30代の感染率も上昇

韓国銀行のイ・ジュヨル総裁

ソウル大学経済学部のキム・ソヨン教授は、「7月に入ってから、急に新型コロナの状況が深刻になり、景気の不確実性も非常に大きくなった状況」とし、「韓国銀行が、あえてこうした不確実性の中で、急に金利引き上げに乗り出すことはないだろう」と見通した。

最近、金融投資協会が債券専門家を対象に行ったアンケート調査でも、100人中89人が金通委は今回の会議で基準金利を据え置くものと予想していた。この日の政策金利据え置きで、米連邦準備制度(FRB)の基準金利(3月は0.00~0.25%)との格差は、0.25~0.5%に維持された。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集