韓国の新型コロナウイルスの新規感染者数が600人台を超えた。12月4日0時基準、新規感染者数は629人に増加した。
【注目】防疫当局「韓国の新型コロナは1人が1.5人に感染する」
韓国中央防疫対策本部は12月4日午前0時基準、新型コロナ感染者が629人増え、累計3万6332人になったと発表した。
この日の新規感染者629人の感染経路を見ると、地域発生が600人、海外流入が29人。地域発生の感染者は前日(516人)より84人も増えた。
韓国では新型コロナの“第3波”の余波がますます広がっており、今年2~3月に大邱(テグ)・慶尚北道中心に発生した“第1波”の規模に少しずつ近づいている。一日最多記録(2日29日、909人)には及ばない数字だが、新規感染者数が300人以上出てきた日は、すでに第1波当時を上回っている。
何よりも感染拡大が当分は続くと予測されており、一日の新規感染者数も過去最高を超える可能性があると見られている。感染症の専門家は、すでに一日1000人以上の感染者が発生する恐れがあると警告している。
11月19日からの半月間、一日の新規感染者数を見ると、325人→348人→386人→330人→271人→349人→382人→581人→555人→503人→450人→438人→451人→511人→540人→629人となっており、一日を除いてすべて300人以上を記録。300人以上が14日、400人台が3日、500人台が5日、そして600人台が1回だ。
100人以上、つまり3桁台の新規感染者数は、11月8日から27日連続となる。これは第1波当時と比較しても、決して小さな規模ではない。当時300人以上の日を見ると、ピークといえる2月末~3月初めの11日間(2月27日~3月8日で449人→427人→909人→595人→686人→600人→ 516人→438人→518人→483人→367人)がすべてだった。
その前後に200人台が5日、100人台が14日出ただけだ。一日最多の数値を除けば、全体的にすでに第1波と同じような状況と分析できる。
最近、新規感染者の大半は地域から発生している。これは学校、職場、病院など日常の至る所で新しい集団感染が連日発生していることに加え、感染が次々と広がっていく“n次感染”が続いていることを意味する。
そんななか12月3日の大学修学能力試験(修能=スヌン)を終えた学生から、感染者が多数発生する可能性があり、今後の推移に影響を与えるとの見方も出ている。
感染症の専門家たちは、修学能力試験を終えた学生が新たな“感染の輪”にならないよう、防疫の手綱をさらに締めるべきと助言している。それは長い間、試験の準備をして苦労した学生たちが、先送りしてきた友人や知人との食事や出会いを持ちながら、感染のきっかけが増加する可能性があるからだ。
高麗(コリョ)大学安山(アンサン)病院チェ・ウォンソク感染内科教授は「修学能力試験直後がさらに心配」とし、「多くの人が修能にだけ集中していたが、終了直後は緊張感が落ちて人々が集まり始めると、防疫管理の観点から外れる状況が作られる可能性がある」と懸念した。
韓国政府も学生と両親らを対象に、家族での外食などをしばらく自制するよう要請し、大学別の考査が集まる12月22日まで大学近くのカフェや試験会場など、学生が頻繁に訪問する施設の防疫対応を強化すると発表した。
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