韓国でコンビニ同士の過当競争が激化…ソウル市はコンビニ間の平均距離が100mに

2020年10月05日 社会

韓国ソウル市内では、コンビニが100mごとに発見できるほど増え、経営状況が悪化していることがわかった。ソウルのコンビニ間の平均距離は、全国平均の半分にも満たない104.6mで、全国で最も短かった。

10月5日、韓国国会の産業通商資源中小ベンチャー企業委員会に所属するク・ジャグン議員が韓国商工会議所から提出を受けた「2019フランチャイズ実態調査」によると、2018年基準、韓国内で営業中のコンビニは計4万3632店に上る。新規開店の店舗数は2016年6324店、2017年6943店、2018年5327店だ。

【注目】韓国の最低賃金引き上げ、コンビニ店主たちが大反対するワケ

産業通商資源部が発表した「8月の主要流通業者、売り上げ動向」によると、コンビニ業界は新型コロナで内需が不安定な状況のなかでも去る8月、オフライン流通業界で唯一、売上高が前年同月比2.3%増加した。デパートや大型マートなどの売上高が前年同月比2.4%減少したことと比較すると、十分な結果だろう。

コンビニ同士の過当競争で経営状況が悪化

しかし出店数が増加し、コンビニ全体としての売り上げは増加したものの、個人事業者別の経営状況は悪化したという指摘がある。

ク・ジャグン議員は、「毎年5000店以上のコンビニが新たに開業しているが、不況で閉店する店舗も2700店以上に達することがわかった」とし、「最低賃金引き上げによる経営悪化と近接出店による過当競争が深刻で、正確な実態調査が必要だ」と述べた。

2019年、全国のコンビニ間の平均直線距離は224.9mと集計された。ソウル市内の平均距離は104.6mで、最も短かった。ソウルのなかでも中(チュン)区地域が平均距離75.8mと、最短だった。他にも鍾路(ジョンロ)区(87.4m)、江南(カンナム)区(92.7m)、麻浦(マポ)区(94.3m)、冠岳(クァンアク)区(96.3m)が100mを切る近さだった。ソウル市内で最も平均距離が長い恩平(ウンピョン)区でも、122mにとどまった。

昨年、新規出店したコンビニのうち、既存のコンビニの半径100m以内に新しくオープンしたコンビニは全体の35.7%で、2018年の33.7%に比べて増加した。新規コンビニと隣接コンビニの平均距離は266.4mだった。

既存のコンビニの近くに新たなコンビニを出店するケースが増加しながら、各店舗の経営状況も悪化している。

韓国商工会議所が昨年、調査を実施したコンビニ店主800人のうち、38%は開業した後に経営状況の悪化を経験したと明かした。経営状況悪化の事例(複数回答)としては、「コンビニ間の競争激化による経営悪化」が66%で最も多く、「流動人口の減少」が47%だった。

最低賃金引き上げと関連しては、回答者の65.9%が「多くの影響を受けた」と答え、「やや影響を受けた」が28.4%だった。彼らの最低賃金引き上げの対処方法(複数回答)としては、「従業員の勤務時間縮小」(70.9%)、「従業員数の削減」(54.7%)などが主だった。

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