「民衆は豚」と発言した韓国教育部の高位幹部、降格取り消しを訴えるも棄却される

2020年03月27日 社会
このエントリーをはてなブックマークに追加

公務員として不適切な発言を行い、騒動となって降格された教育部(日本の文部科学省に相当)ナ・ヒャンウク元政策企画官が、行政訴訟で敗訴した。

【注目】文在寅大統領の“財産”はいくら?年俸2200万円でも前年より減少

ソウル行政裁判所・行政5部(パク・ヤンジュン部長判事)は3月26日、ナ・ヒャンウクが教育部を相手に行った降格処分取り消し訴訟で、原告の請求をすべて棄却した。

ナ・ヒャンウクは2016年7月、『京郷新聞』記者らとの夕食で「民衆は犬やブタだ」「身分制度を強固にしなければならない」などと発言した事実が公開され、罷免された。

当時の様子を再現してみよう。

「民衆は犬やブタ」

記者たちとの夕食でナ・ヒャンウクは身分制度の話題を持ち出し、「民衆は犬やブタと見て、メシが食えるようにさえしてやればいい」などと話した。

記者の1人が「民衆とは誰を指すのか?」と聞くと、ナ・ヒャンウクは「国民の99%だ」と回答。また「あなた自身は、どこに属していると思うのか?」と聞かれると、「自分は上位1%になろうと努力する人間だ。どうせ平等なんてあり得ない。現実を認めるべきだ」と答えたという。

(画像=MBC)ナ・ヒャンウク

ナ・ヒャンウクの発言に驚いた別の記者が「政府は社会的格差を減らす努力が必要と、わかってくれていると思ったのに…」と失望感を示すと、「そもそも、みんなスタート地点が違うのに、どうやって格差を減らすのか。現実があるんだよ」と返したそうだ。

当時、『ニューヨーク・タイムズ』も「韓国の教育部ホームページが犬・豚小屋になった」と、この騒動について報道した。

罷免の処分を受けたナ・ヒャンウクはその後、教育部を相手に罷免を取り消すよう求めた行政訴訟で、最終的に勝訴。発言の非は認められたが、罷免は重すぎるという趣旨だった。

それによって公務員の人事などを管掌する行政機関「人事革新処」は、2018年5月に懲戒を降格に引き下げた。しかしナ・ヒャンウクはそれも不服として訴請審査書を提出したが、今回棄却された。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事


RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真


TOPIC注目記事