韓国のPT現場発表では、ハン国務総理のほか、気候科学研究者、スタートアップ代表および国連青少年環境総会代表団として活動する釜山の中学生が登壇。万博の役割を強調しながら最適な開催地としての釜山の魅力をアピールした。
イ・ジュニ釜山大学教授は「実質的で持続可能なソリューション・プラットフォームのWorld Expo」をテーマに、世界が直面した気候変動危機対応の難しい現実を語り、万博が単発生のイベントや6カ月間の展示に止まらず、人類共存と問題解決のために協力していく持続可能なプラットフォームになるべきだと強調した。
スタートアップ企業「YOLK」のチャン・ソンウン代表は、発展途上国の子供たちが学校に行けるようになった、太陽光エネルギーを用いた自社の「Solar Cowプロジェクト」を紹介。「革新的技術と情熱を持つ未来世代のプラットフォーム」というテーマで、万博こそ技術が人類の生活をより良い方向に変化させる機会となり、共に知恵を集め協力し、私たちの未来を変えていくと主張した。
釜山で生まれた“ちびっこ外交官”キャンベル・エイシアさんは、国連の環境総会青少年代表団として活動した本人の経験を話しながら、2030年万博が新しいプラットフォームの始まりになるという希望を語り、そのプラットフォームを実現させるために最適な都市であり、開放的で包容的、そして多様性を持つ都市である釜山について紹介した。
韓国のPTの最終講演者として登壇したのは、ハン・ドクス国務総理だった。
ハン総理はBIE創立100周年(2028年)以降、初めて開催される2030年万博が、気候変動や不平等など、人類共通の問題に対する具体的な解決策を講じるために世界の人々が知恵を集める場になるべきだと強調。そのために釜山を最も開放的で実践的なプラットフォームにするという意志を表した。
また、2030年釜山万博が提示したテーマの具現化と、明るい未来図のために今から「釜山イニシアチブ(initiative)」を始めると宣言した。
「釜山イニシアチブ」とは、韓国の独特ば成長経験を会員国と共有し、デジタル格差、気候変動、保健危機・食糧問題および未来世代の人材養成など、各国が直面した多様な問題に対する具体的な協力事業を提示し、進めていく国際協力プロジェクトだ。
韓国は「釜山イニシアチブ」の成功のため、全世界の人々が危機を共感し、コミュニケーションを通じて解決案を出すべきであり、そのためのデジタルプラットフォーム「The WAVE」をすでに開始したと発表した。同プロジェクトは2030年万博の誘致とは関係なく進めていくつもりであり、2030年にその結実を目の当たりにすると強調した。
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