韓国では「段階的な日常回復」(ウィズコロナ)を開始して初の週末を迎えた。全国各地には秋の行楽を楽しもうと外出する人たちで賑わい、都心でもこれまで見合わされてきた“私的な集まり”が活発に行われた。
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そしてデパートやショッピングモール、映画館も人で賑わい、消費が回復傾向を見せると、流通業界は防疫強化に全力を傾けている。
国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)によると、11月に入ってウィズコロナ開始に伴い防疫措置が一部緩和されると、宿泊や飲食店などの対面業種を中心に、サービス業の生産や雇用が改善された。国民支援金の支給効果で消費も緩やかな増加を続け、内需回復の勢いを見せている。
KDIは「11月の経済動向」で、「最近の韓国経済は、対外環境が制約され景気回復傾向が弱い状況だが、サービス業は防疫措置が緩和され不振から回復している」と診断し、「段階的な日常回復に伴う防疫措置の緩和で、内需を中心に緩やかな景気回復傾向が続くだろう」と、慎重な楽観論を示した。
事実、ネット通販大手の「イーベイコリア」は11月8日、ショッピングモールサイト「Gマーケット」やオークションなどで実施中の「ビッグスマイルデー」イベントの1人当たりの購買金額が、昨年より大きく増えたと発表している。今年のビッグスマイルデーの1人当たりの購買客単価は、昨年の行事より平均7%増加したことが分かった。
韓国の売り上げNo.2のECサイト「11番街」も、今年の「十一節」割引イベントの実績が過去最高を記録していると発表。イベント初日の1日の出来高は、前年同月比40%も増加し、1~3日の出来高も昨年比20%増となった。
また1日に行われたロッテリアライブ放送の視聴者数は126万人で、昨年の最大視聴者数(2万2000人)より57倍も増加している。これを受け、流通業界は年末まで消費刺激のため、防疫に全力を傾けている。
そして新型コロナで大打撃を受けた酒類業界もウィズコロナに歩調を合わせ、中小商工人のための防疫支援に乗り出す。「ハイト真露」は安全で健康な店舗環境維持のため、全国の外食店1000カ所に、害虫駆除業者「セスコ」の専門殺菌サービスを支援する。今回の防疫支援はハイト真露が共存経営の一環として、新型コロナの長期化で経済的困窮を経験している事業主の苦難を分担し、ウィズコロナを迎えて健康な外食環境の形成に一助しようと、専門防疫業者との協業を企画することとなった。
全国の外食店1000カ所には、セスコの専門殺菌サービス作業や穀物発酵消毒剤を提供し、その後は売場の消毒管理を直接行えるようにする計画だ。ウィズコロナの施行も安全で健康な外食文化のために、「食べ物を摂取する時だけマスクを下ろしてまたアップしよう」という内容のキャンペーンポスターを製作、広報する計画だという。
ハイト真露マーケティング室のオ・ソンテク常務は「“ウィズコロナ時代”に合わせ、みんなが健康に日常に戻れることを願う気持ちで、今回の防疫サービスを支援することになった。 新型コロナの長期化により、長年困難に直面していた小商工人たちにとって少しでもプラスになり、危機をともに克服していけるよう持続的な共存経営活動を続けていきたい」と述べた。
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