韓国では新型コロナの影響で“家飲み族”が急増、ワイン人気に伴い起きている現象とは?

2021年07月18日 社会 #食品

コロナ禍の韓国では、自宅でワインを楽しむ“家飲み族”が増加し、手軽な洋風おつまみも人気を集めている。

韓国の食品会社「新世界(シンセゲ)フード」によると、2021年上半期(1~6月)におけるおつまみ商品「今夜一杯やる?」5種類(東坡肉、辛味ニンニク豚足、アヒージョ、イイダコサムギョプサル、海鮮おこげ)の販売量は、前年同期比36%増加したことが分かった。 

特に、ワインの代表的なつまみであるアヒージョの販売増加率は、51%で最も高かったという。

販売チャネルも拡大へ

このような販売量の増加は、コロナ禍の長期化に伴い、コンビニで家用ワインと手軽な洋風おつまみを併せて購入する消費者が大きく増加したからだと、新世界フードは分析。 事実、「今夜一杯やる?」が販売されている韓国コンビニチェーン「GS25」の、2021年上半期のワイン販売量は前年同期比131%も増加したそうだ。

(写真提供=新世界フード)手軽なおつまみ商品「今夜一杯やる?」

またエアフライヤー(油を使わずに、熱と空気で揚げたように調理できる電化製品)で簡単に調理できる便宜性も、反響を呼んでいる原因の1つに挙げている。

【関連】焼酎やマッコリで知られる韓国のお酒事情、コロナ禍で人気が急騰したのは“第3世界”のワイン

こうした手軽な洋風おつまみ商品の販売増加を続けるため、新世界フードは「今夜一杯やる?」アヒージョのほかにも、マッケンチーズ、ミートボールグラタンの2種類を追加発売し、ワインを好む家飲み族を積極的に攻略する計画だ。

そして現在コンビニを中心に販売中の「今夜一杯やる?」の販売チャネルをオンラインに拡大し、拍車をかける方針だそうだ。

新世界フード関係者は「韓国のおつまみ簡易食市場規模は2020年が1000億ウォン(約100億円)で、4年前の2016年(196億ウォン=約19億6000万円)に比べて5倍に成長した。新型コロナの第4次再拡散により、家飲み文化がより強く定着すると予想され、製品ラインナップと販売チャネルの拡大で積極的に攻略する計画だ」と述べている。

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