HUS(溶血性尿毒症候群)を誘発する恐れがあるハンバーガー用パティを、韓国マクドナルドに大量納品した疑いで裁判に持ち込まれた食品メーカー関係者らが、1審で執行猶予を言い渡された。
ソウル中央地裁刑事11単独のチャン・ヨンチェ判事は1月26日、畜産物衛生管理法違反の疑いで在宅起訴された、牛肉パティ納品業者であるA社の経営理事ソン氏らの宣告期日を開いた。
裁判部はソン氏に懲役3年、執行猶予4年を言い渡した。そして同社の工場長にも同じく懲役3年、執行猶予4年、品質管理チーム長には懲役2年、執行猶予4年を宣告した。
規定によってともに起訴されたA社は、罰金として4000万ウォン(約400万円)を言い渡された。
ソン被告らは腸出血性大腸菌汚染の有無を確認するキット検査の結果、陽性となった牛肉パティ63トンを流通した疑いで裁判に持ち込まれた。
ほかにも、DNAを増幅する検査方式のPCR(Polymerase Chain Reaction)検査で、シガー毒素(Shiga toxin)遺伝子が検出された牛肉パティ約2000トンを販売した疑いもある。シガー毒素は腸出血性大腸菌から排出される毒素成分だ。
検察は、消費者から韓国マクドナルドを巡る告訴を受け捜査を行ったが、2018年2月にマクドナルドハンバーガーと疾病との間に因果関係を立証することはできないとし、A社の関係者だけを裁判にかけ、捜査を終えていた。
消費者は、パティに火が通っていないマクドナルドのハンバーガーを食べて、HUS(溶血性尿毒症候群)にかかったと主張し、韓国マクドナルドを訴えていた。
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