2017年2月には、「○○芸術高校正門から車で押し入り、気に入った女子生徒を拉致してから倉庫で制服姿のまま無慈悲にレイプする」といった性犯罪予告が書き込まれ、学校側が校舎を緊急閉鎖する事件があった。
また、イルベユーザーによって加工された画像が韓国のニュース番組で使われる騒動も。
その画像は、いまは亡き盧武鉉元大統領が表紙を飾った『TIME(タイム)』誌の見出し「Hello, Mr.Roh」を「Go To Hell(地獄に落ちろ) Mr.Roh」に変えたものだった。
極右思想を持つユーザーらが集まるイルベには、暴力的で扇情的な有害コンテンツが絶えない。
故・盧武鉉元大統領に対する誹謗中傷はじめ、女性嫌悪、人種・地域差別、デマ流出、女子高生盗撮など、世間を騒がせた大きな事件だけでも70件を超える。
韓国放送通信審議委員会によると2014年から3年間、イルベの書き込みに対して3317件の是正要求が行われたそうだ。
イルベには未成年者に対する規制がないため、子供たちへの悪影響も心配されているが、当然ならがイルベに対する世間の評価も極めて冷たい。
「公共の敵」「犯罪の温床」などと呼ばれ、「社会悪」として扱われることもあるようだ。
SNSでは「イルベなんて早く世の中から消え去ればいいのに」「パクサモとイルベ民たちが韓国をダメにする主犯」「もはや人間のクズの集まりでしかない」という書き込みが目立つ。
いずれにせよ、イルベが韓国で大きな影響力を持つコミュニティであることは事実だ。ユーザーたちにはより高い意識が求められている。