韓国のキムチ輸出額が日本などを中心に44.3%も急増…その意外な理由とは?

2020年08月03日 社会

韓国の農林畜産食品部が今年上半期、キムチの輸出が増えて農食品輸出全体の増加を牽引したと発表した。特に日本とアメリカ、香港でキムチの人気が高かった。

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8月2日、農林畜産食品部によると、キムチの上半期輸出額は7400万ドルで、前年同期比44.3%増加した。国別では日本、アメリカ、香港、オーストラリア、台湾などに主に輸出された。

他にもラーメン(3億210万ドル)の輸出額が前年同期比37.4%増、米加工食品(6150万ドル)が20.8%増、コチュジャン(2370万ドル)が27.3%増加した。

キムチの輸出が急増した理由は?

農林畜産食品部は新型コロナの影響で健康への関心が高まり、キムチが免疫力強化の食品として注目されたことが輸出増加の主な要因であると分析した。

新型コロナによって海外マーケティングは困難となったが、最近キムチの効能に関する日本のテレビ番組、発酵白菜の摂取と新型コロナ死亡者数の相関関係を分析したフランスの研究結果に対する海外メディアの報道などで、「キムチは健康食品」という認識が増加し、輸出が急増しているという評価だ。

またK-POPの人気も、キムチなど“Kフード”の需要に大きな影響を及ぼしている。特にBTS(防弾少年団)の世界的な人気によって、Kフードに興味を持つ海外ファンがキムチを愛食する傾向も見られている。

農林畜産食品部はキムチを海外に宣伝するために、韓国食品研究院などと協力してキムチの抗ウイルス効果を研究し、キムチの品質向上のための機能性乳酸菌など種菌の開発と包装容器の改善を推進して、海外マーケティングに生かしてきた。

今後も新型コロナによってキムチに対する関心と需要が増えていくと見通し、その機能と有効性に焦点を置いて積極的にマーケティングを推進する計画だ。

今後も積極的に海外マーケティングを展開

また農林畜産食品部は、韓国人をターゲットにした韓国キムチ輸出を脱し、外国人の味覚や消費トレンドに合わせた多様なメニューと技術を開発し、輸出量が大幅に増えているヨーロッパやオーストラリアなどを集中的に攻略するために、オンラインプロモーションなどで輸出業者を積極的に支援する方針だ。

そのためにキムチの免疫力増進効果、抗酸化効果などの効能の情報を盛り込んだ「QRコード」を制作し、現地の消費者に伝える計画だ。新型コロナでオフラインイベントが制限されているため、オンライン・非対面マーケティングを大幅に拡大する。パワーインフルエンサーと連携したSNS広報、オンライン商談会、メディア広報などを多様に推進する予定だ。

農林畜産食品部キム・ジョング食品産業政策官は、「新型コロナによって輸出条件が難しい状況でも、健康食品への関心が高まったことを機会としてとらえ、民間と政府が一緒に努力した結果、キムチの輸出を急成長させることができた」と話した。

そして「今後も主要輸出国である日本、アメリカはもちろん、新興市場であるヨーロッパや新南方国への支援を強化するなど、キムチ輸出活性化のために積極的に努力する」と述べた。

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