全韓国国民が激怒した「釜山回し蹴り事件」をモチーフにした映画が制作されることがわかった。
【注目】男子高校生44人が1人の女子中学生を“1年間犯し続けた”韓国の事件とは
8月1日、本サイト提携メディア『OSEN』のによると、実際に起きた釜山回し蹴り事件をモチーフにした映画『悪魔になるしか』(仮題)が現在、撮影を控えているという。主演はガールズグループSecret出身の女優チョン・ヒョソンで、シナリオの提案を受けて最近出演することが決まったとのことだ。
映画化される「釜山回し蹴り事件」とは、2022年5月に韓国で実際に起きた事件。釜山(プサン)繁華街のオフィステル(商業施設と住居が一体化した建物)1階の共同玄関で、30代男性が20代女性に回し蹴りを食らわせたあと、無差別暴行を加えたというものだ。当時、加害男性は、知人でもない被害女性を路上から追いかけ、共同玄関で暴行する姿が監視カメラにそのまま撮られていた。
その後、加害男性は殺人未遂容疑で起訴され、一審で懲役12年を言い渡されたが、控訴審で強かん殺人未遂が適用され、最高裁で懲役20年が確定。その間、終始犯行を否認していた加害男性は、反省するどころか被害女性への報復を予告するなどして、拘置所の独房に監禁されたこともある。
この過程で、事件初期の警察の杜撰な捜査が明らかになり、国民からは怒りが噴出。被害女性は警察の杜撰捜査で精神的被害を受けたとし、国を相手に損害賠償訴訟を提起したりもした。
『悪魔になるしか』では釜山回し蹴り事件が主に描かれるが、特定の犯罪にだけ焦点を合わせるのではなく、韓国社会で横行している無差別暴行、報復問題など、社会的イシューも幅広く取り扱われる。特に、実際の被害女性であるキム・ジンジュ氏(仮名)がシナリオ制作に諮問として参加するという。キム氏は今年初め、犯罪被害者が経験する困難を書いた本を出版して作家デビューしている。
そして主演は、2009年にガールズグループSecretの一員としてデビューし、数々のヒット曲で愛されたチョン・ヒョソン。
アイドル活動と並行して演技活動も行いながら女優に転身。2012年の『サンショウウオ導師と恋まじない』で演技に初挑戦すると、『猫がいる、ニャー!』『幽霊が見える刑事チョヨン』シリーズ(14、15)、『ウォンテッド~彼らの願い~』(16)、『内省的なボス』(17)、『メモリスト』(20)などに出演。昨年は、Netflix『セレブリティ』での演技が話題を集めた。
『悪魔になるしか』は8月中旬にクランクイン予定で、来年公開を目標にしている。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ