NewJeansの盗作疑惑が大問題に発展しそうな雰囲気だ。
【画像】“パクリ”疑惑…NewJeansとILLIT、どれだけ似ているのか
今年4月にはNewJeans所属事務所ADORのミン・ヒジン代表が、同じくHYBE傘下のレーベルBELIFT LABのILLITに「NewJeansを盗作した」と主張したことがあるため、“ダブルスタンダード”という非難も避けられなくなった。
今回の盗作疑惑の結果如何によって、NewJeansの今後の活動に小さくない影響を与えるという可能性も提起されている状況だ。
発端は7月18日のこと。あるメディアが、英ワイズミュージックグループがNewJeansの『Bubble Gum』に関して、6月中旬に所属事務所ADOR、親会社のHYBE、韓国音源著作権協会、ソニー・ミュージックパブリッシング香港リミテッド（韓国営業所）などに公式抗議書を伝達したと報じたことだ。『Bubble Gum』は現在、『めざまし8』のテーマソングに使われていることもあり、聞いたことがある人も多いだろう。
NewJeansに盗作を提起したのは英バンドの「Shakatak（シャカタク）」。彼らは国内法務法人を選任し、「NewJeansがレコーディングし、現在使用している『Bubble Gum』という曲は、（Shakatakの楽曲）『Easier Said Than Done』を無断で使用し、著作権に違反していることを確認した。『Bubble Gum』の使用中断を含む措置を直ちに取ってほしい」という立場を伝えた。
その後、Shakatakは19日にXで、「私たちのパブリッシング会社であるワイズミュージックグループが、この事件（盗作疑惑）を扱っている」とし、「この問題をさらに詳しく調べるため、音楽学者（musicologist）を雇った」と明らかにしている。
一方、指摘を受けたADORは疑惑に反論するとともに、「公信力のある分析レポートの提出」を要求。Shakatak側が音楽学者を雇用したというのは、ADORの要求によるものと見られる。
なお、NewJeansの盗作疑惑は今回が初めてではない。先立って今年5月には、メキシコメディアはNewJeansが90年代のメキシコガールグループ「JEANS」のグループ名、ロゴデザイン、衣装テイスト、ミュージックビデオコンセプトなどを盗作したという疑惑を提起したことがある。当時はメディアの主張のみだったので大事にはならなかったが、今回は当事者が法務法人を選任するまで至っただけに、騒動は大きくなっている。
とは言え、盗作は真偽を明らかにするのが難しい分野でもある。盗作か否かを判断するためには、原作者が民事訴訟を提起しなければならず、裁判所の判断を求めるまで長い時間と費用がかかる。
2013年には、JYPエンターテインメントの代表パク・ジニョン（J.Y.Park）が作曲した『Someday』が、キム・シニルが作曲した『私の男へ』の著作権を侵害したとして、控訴審で5700万ウォン（約650万円）を支払えという判決を下した。だが、最高裁は2015年、「音楽著作物で一般的に使われる程度の和声を使った」として、盗作ではないという趣旨の判決を下した。盗作か否かの判断が、容易ではないことがわかる事例だろう。
また、勝訴したとしても賠償額が低い。一方で敗訴した場合は、賠償額が大きくなる可能性があるため、訴訟よりは合意を選ぶケースも多い。2006年に発売したイ・スンチョルの『叫べ』の盗作騒動でも、作曲家が悔しさを訴えたが、似ているとされた英歌手ギャレス・ゲイツの『Listen to My Heart』の原作者に大部分を渡したことがある。
ある音楽業界の関係者は、「まだ疑惑の段階であるため、今後のNewJeansの活動を占うことは早い。だが、今回の騒動で投資心理やアルバム購入、ひいては今後の公演などに否定的な影響を及ぼしかねない」と話す。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。ミン・ヒジン代表理事が率いるHYBE傘下レーベルADOR所属。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲（『Attention』）がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
■【画像】「亜流」と呼ばれ…NewJeansとILLIT、どれだけ似ているのか
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