NewJeans・ハニの『青い珊瑚礁』が話題になった日本へ…韓国の“トロット番組”が続々と進出決定

2024年07月21日 テレビ #トロット

韓国のトロット番組が今秋、日本に進出する。

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トロットとは、世代を超えて愛されている韓国特有の音楽ジャンルのことで、日本風にいえば“懐メロ”のイメージに近い。近年はこのトロットのオーディション番組が韓国で次々と放映されており、そこから新たなスターたちが続々と誕生している。

最近、ガールズグループNewJeans(ニュージーンズ)のハニが歌った『青い珊瑚礁』の反響により、日本の音楽市場における「レトロ」へのニーズが明らかになったなかで、韓国のトロット番組が日本の中高年視聴者層に“レトロブーム”を巻き起こすか注目されている。

日本に進出する韓国トロット番組

韓国MBNの『韓日歌王戦』と『韓日トップテンショー』を制作したCReAスタジオは、来る11月に日本の有力放送局と『日韓歌王戦』を放送することを決めた。

『韓日歌王戦』
(画像提供=MBN)『韓日歌王戦』

CReAスタジオは、ソン・ガインやイム・ヨンウンなどを輩出したTV朝鮮『明日はミストロット』と『明日はミスタートロット』を制作し、韓国でトロットブームを引き起こしたソ・ヘジンPDが設立した制作会社だ。

ソ・ヘジンPDは「最近、日本経済が回復しながら、1980年代の好景気時代の歌を歌える条件が整ったと判断した」とし、「10月末に日本で収録を行う予定」と明らかにした。

先立ってソ・ヘジンPDは、『韓日歌王戦』と『韓日トップテンショー』で『現役歌王』の受賞者をはじめ、日本の歌手たちを出演させ、日韓両国で注目を集めた。特に『韓日歌王戦』第2回の出演者である住田愛子が1981年に発売された近藤真彦の『ギンギラギンにさりげなく』を歌ったシーンは、YouTubeで再生回数486万回を記録した。

制作陣は、日本の大衆がTikTokからYouTubeに移行するパターンも把握し、TikTokに動画を先にアップロードした後、YouTubeに移行できるようにした。字幕を一緒に挿入したことも、日本のファンの流入に役立った。

またTV朝鮮は、日本の大手エンターテインメント会社「吉本興業」と覚書(MOU)を締結し、『ミスタートロットジャパン』を制作する予定だ。

『ミスタートロット』のトップ6
(写真提供=OSEN)2020年『ミスタートロット』のトップ6

今年後半に放送予定の『ミスタートロット3』のトップ7の日本公演をはじめ、『ミスタートロットジャパン』トップ7と日韓両国を行き来する合同公演も企画だ。

下半期に公開される2つの番組は、似ているようで異なる内容を持つ。CReAスタジオが推進する番組は、すでに検証された歌手を通じて日本市場を攻略する。一方で『ミスタートロット』は、日韓両国でオーディションを通じて選ばれた新人歌手たちが舞台に立つ。

それぞれ異なる特徴と魅力で、両国で話題になると予想される。

両社が日本市場を攻略しようとしているのは、韓国のトロット市場が拡大したことと無関係ではない。

音楽業界の関係者は「韓国のトロット市場が数年間で飽和状態に達したのは事実。日本はコンテンツを作れば、流通できる活路が多い。期待半分、不安半分」と語った。

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