突然この世を去った『パラサイト』俳優を脅迫した女たち…初裁判で1人は容疑を否認し異なる立場示す

2024年03月14日 話題

突然この世を去った俳優イ・ソンギュンさんを脅迫し、3億5000万ウォン(約3500万円)を恐喝した容疑の女たちが裁判で相反する立場を示した。

【注目】イ・ソンギュンさんを騙した“女たち”…その非道な犯行

3月14日、仁川(インチョン)地裁・刑事4単独(ホン・ウンスク判事)では、イ・ソンギュンさんに対する恐喝などの疑いで拘束起訴された女性A氏とB氏の初裁判が開かれた。

まず、ソウル江南(カンナム)にある遊興施設の女室長として知られたA氏は、弁護人を通じてイ・ソンギュンさんに対する恐喝容疑を否認し、自分はハッカーから脅迫されているという事実を知らせただけと主張した。

一方で恐喝や恐喝未遂などで一緒に起訴されたB氏は、容疑のほとんどを認めた。

B氏は2023年12月の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)出席当時、子供を抱いて登場して話題を集めた。彼女は今回の裁判にも子供を抱いて出席した。裁判中に子供が泣く状況もあったが、彼女は今後の裁判でも引き続き子供と同行すると明らかにした。

A氏は麻薬容疑の裁判も

イ・ソンギュンさん
(写真提供=OSEN)イ・ソンギュンさん

A氏とB氏は昨年、イ・ソンギュンさんに連絡し、それぞれ現金3億ウォン(約3000万円)と5000万ウォン(約500万円)を恐喝した容疑を受けている。

A氏は昨年9月、イ・ソンギュンさんに携帯電話のハッキングで脅迫を受けているとし、3億ウォンを受け取った容疑をかけられている。

B氏はA氏を脅迫したハッカーで、普段は親しい間柄だったが、金銭問題で関係が悪化すると、不法SIMカードを利用してA氏を脅迫したことが明らかになった。彼女はA氏が過去にヒロポンを投薬した事実を知って脅迫する一方で、イ・ソンギュンさんにも1億ウォン(約1000万円)を要求し、5000万ウォンを受け取った疑惑を受けている。

実際にA氏は、ヒロポンや大麻投薬の疑いで昨年11月に拘束起訴された。A氏の麻薬容疑は、別途の裁判が進行中だ。そうかと思えば、B氏は2012年と2015年に、脇役として映画に出演するなど、過去に女優生活をしていたことがわかった。

イ・ソンギュンさんは昨年10月、A氏とB氏から脅迫を受けたと警察に通報したが、その後、麻薬投薬容疑の被疑者として取り調べを受け、大きな注目を集めることになった。警察召喚調査を3回も受ける過程で、イ・ソンギュンさんは麻薬容疑を否認し、体毛をはじめ尿などの精密検査でも麻薬類関連の「陰性」という結果が出たが、警察は彼を疑い続けた。

その過程で一部のメディアを通じて、イ・ソンギュンさんと女室長A氏が過去に交わしたモバイルメッセンジャーの対話記録などをはじめ、捜査結果の一部が公開された。激しい批判のなかで、イ・ソンギュンさんは昨年12月27日午前、遺体で発見された。

その後、映画監督のポン・ジュノをはじめとする大衆文化芸術家たちが所属した29の文化芸術団体が集まり、「故イ・ソンギュン俳優の死に向き合う文化芸術家たちの要求」声明書を発表。捜査当局の関係者には徹底した真相究明を、メディアには自浄努力や報道目的に符合しない記事削除を要求し、文化芸術家の人権保護のための現行法令再改正などを求めた。

また、その他にもイ・ソンギュンさんの所属事務所HODU&Uエンターテインメント側は、生前の彼を脅迫したA氏やB氏などに対する法的対応を続けている。

(記事提供=OSEN)

◇イ・ソンギュンさん プロフィール

1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。2023年12月27日、48歳でこの世を去った。

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